文字

明治の筆順

何の本かというと、

職權による戸籍の誤字俗字訂正についての話

Tue, Sep 08 13:59 交換を通して、某放送局から電話がかかってきたのだが、ケータイのペコペコ音声で、しかも途切れ途切れ、イライラしてきて、掛け直してくれと言おうとしたがその前に切れた。しばらくして交換の人が同じ人からの電話というので、固定電話…

漢字の軌範は教育産業がリードする

『小学学習漢字の正しい書き方』旺文社発行のもの。(c)1977とある。「美しい書き方」ではなく、「正しい書き方」の本である。 文部省は今年(昭和五十二年)七月、小・中学校の新しい学習指導要領を告示しました。学習指導要領というのは、みなさんが勉強する…

書記史

日本語史のインタフェース (シリーズ日本語史 4)作者: 金水敏,渋谷勝己,乾善彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/07/29メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るhttp://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0281300.html をいただき…

書法正解(『筆順指導の手引』以前の筆順)

http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20080613/1213370769 の続きたまたま第2巻だけ持っていますが、近デジにありました。 http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40071449&VOL_NUM=00002&KOMA=4&ITYPE=0

『筆順指導の手引』以前の筆順

『運筆順序と部首其他の研究』昭和5.12.10発行 児童教育社 四六判 64頁 東京府北豐島郡初等教育研究會編纂 漢字の運筆には自らその順序がある。けれども文字により、其法區々で一定し難いものがある、隨って小學校書方教授の實際に當って、何れに據るべきか…

吉町義雄式文字遣い

文字の大小は、ことばのかたまりを示さず*1、母音を含むものか、子音だけなのか、ということによっているようです*2。 ゴチはアクセント。マツオキヌ・吉町義雄訳「日本語動詞現在時形態論(一)」『文学研究』第十五輯*3 http://b.hatena.ne.jp/kuzan/2008031…

ペンと毛筆

坂原喜ー良『増補ペン毛筆/文字のくづし方』洛東書院 昭和9.1.10

俗字は明朝体で

「俗字は書きません」と書家から拒否されたのか。至誠書院編集部『ダイヤモンド新辞典』萩原星文館 昭和9.9.30巻末の「常用漢字掲録 行草くずし方辞典」 殊に楷書は點畫の正確を期してある。檢定受驗者は以て範とされたい。 「鹽」と「塩」は、いろいろと面…

拗音促音の小書き教育

『こくご一上 かざぐるま』 38光村 国語 135 小学校国語科用 平成13年2月1日印刷 平成13年2月5日発行 (平成11年1月31日文部省検定済) http://kotobakai.seesaa.net/article/96454406.html

「筆順指導の手引き」以前の筆順

岡本明『筆順と字体』昭和28.2.10、大阪教育図書 「馬」は、 http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20080509/1210319941 と同じ。教育漢字のみ*1なので、「井」などは載っていない。 著者は広島大学教授 *1:『筆順指導の手引き』と同じだ。

しんにょう

習字の教科書にある、ゆすりのある二点之繞と一点之繞の併存 『新編 書鑒 第一學年用』 大正十一年十月十一日發行 文部省檢定濟【大正十一年十二月二十三日 中學校國語教科書】 揮毫者 日高秩父 編纂者・發行者・印刷者 上原佐一郎 發行所 光風邢書店 空いて…

「筆順指導の手引き」以前の筆順「馬」「必」

沢田栄参『当用漢字/筆順辞典』静岡市 誠教社 昭和24.9.30 二、筆順に二様以上あるものは、字源、成立にかかわらず普通に通用されている方を採った。 【例】井は一ノ一|としないで二||とし、必はソ乚によらないで心ノとした。

なぜ左寄りなのか

『情報の未来学1情報をどう収集するか』 昭和52年6月1日発行(毎月1日発行)第1号 発行者 佐藤泰三 制作担当 川上 潤・佐藤喜昭 印刷所 誠之印刷・半七写真印刷工場・凸版印刷 発行所 至文堂 東京都新宿区[...] 目次部分の画像。本文は普通。目次も、ここ…

『尋常小學書キ方手本 第三學年用上乙種』明治四十三年

明治四十三年三月九日翻刻印刷 明治四十三年三月廿五日翻刻發行 著作權所有 明治四十三年三月十二日 文部省檢査濟著作兼發行者 文部省 書者 香川熊藏 翻刻發行 大阪書籍株式會社 兼印刷者 代表者 三木佐助 發賣所 國定教科書共同販賣所 参考 http://tonan.se…

啄木

今朝の産経新聞(大阪版)。 啄木の「啄」の字の線が細いような気がして、見ると点がない。これが14面の小川宏へのインタビュー記事。 15面にも啄木のことが書いてあって、これは第二テレビ欄。こちらの啄には点がある。

連関

http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20080316/1205732582 ↑ここで書いたことと、正岡子規『墨汁一滴』墨汁一滴 (岩波文庫)作者: 正岡子規出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/03/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見るが…

新宣命書き

くらいし・たけしろー「コクゴとカンジ」*1の表記は、仮名大書の宣命書きで、漢語を片仮名にしたものだと思っていたが、最後に編集部の附記があった。 大小とも同じ列になるやうにとのことでしたけれど都合でそこまで徹底した組方が出来ませんでした。 つま…

異文

寂光院へ。平家物語の写本の冒頭部分が展示してあるが、「風の前の〓《トモシヒ》に同じ」となっている。「風の前の塵に同じ」に、「風前の燈」が混入したような本文だ。〓にあたる文字は、「塵」の字が崩れて、「草冠に埜〈田予+土〉*」のような漢字だっ…

化けて出る里見弴と内田百閒

はてなダイアリーは文字コードがEUCで、はてなグループがUTF-8なのと違うけれど、UTF-8のページなどからコピーして貼り附けて、保存して、もう一度「編集」で開くと、「&#……」という形に変更されているのが通常であるように思う。ところが、里見弴の「弴」は…

沖縄風書体?

http://www.okiu.ac.jp/gaiyou/goods/index.html このTシャツに書いてある文字は、沖縄風の書体である気がするのだが、なぜ、そんな気がするのでしょう。

メモ

『廣文庫』 「ん」 「もじ」文字 神代文字・上古文字有無の論・漢字の渡来・新字・新在家文字・漢字の始・科斗の文字・籀文・大篆・小篆・隷書・八分・飛白・章草・草書・行書・真草行三体論・書体の五変・六書・書の八体・俗字・古字に相反するものあり・漢…

字母を同じくする変体仮名

書店から『新潮文庫 山本周五郎の本 解説目録』をもらってきた。この手のものにも発行年月日を付けてほしいものだと思うが、それはさておき、年譜の中にある、山本周五郎の最初の妻の名が目についた。「きよ〓」である。〓のところには、「以」をくずし「い…

「い」と「ひ」

「うしのつのもじ」ではないが、「い」と「ひ」が似た字体になることがある。大学生の頃、部室にはノートがあって、それにいろんな人が好き勝手なことを書き付けていた。そこで、ある人の「い」と、別の人の「ひ」が殆んど同じ形だったのに気付いたことがあ…