漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか? (光文社新書)

漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか? (光文社新書)

この手の本は、魚返善雄**1以降、何か出てたかなぁ。もちろん、読まない内に、「この手の」と言ってしまうことは軽率だけれども、中国文学者による日本漢文史概説のような、文庫新書の類。

前野直彬の講談社現代新書*はちょっと違っていたと思う。

*1:このあたり魚返善雄の目次を載せておいたが、ちょっと記憶とは違っていた。

立ち読み

吉川幸次郎『宋詩概説』ISBN:4003315235。補訂もあるので、いずれは買うが。


解説文(筧文生氏)中に、「電能(コンピューター)」の文字を見る。人間の脳には敵わないということで、「電脳」を使わないのか。

ちなみに、

新しい機械が大好きな先生がご存命であれば、きっと電能を利用されたに違いない。
とのこと。

ガリ本

先日、天満宮で買ったもの。

  西来路秀男『衆議院式 標準速記法原理』
  (衆議院速記者養成所創立三十周年記念出版)


以上が表紙、刊記は、


(無断転載および復製を禁ずる)
創立30周年記念出版
(非売品)
昭和25年5月10日印刷
昭和25年5月15日発行
著者 西来路秀男
発行者 衆友会
印刷者 高橋一之

発行所
衆議院速記者養成所研究室
東京都千代田区三年町5番地

B5 198頁+索引補遺1頁+正誤表4頁


扉に「友野茂三郎先生にささげる」とあり、p29に師承図があるが、武部良明氏も友野系になっている。


p121に、「文節」が見えるが(橋本文法用語)、同時に「観念語」も見える(山田文法用語)。「関係語」ではなく「形式語」。


p55に、
きょうのことばメモ「ゲシュタルト崩壊と漢字の書き取り」にも引かれる、夏目漱石「門」の、

見れば見る程今らしくなくなって来る。
が、引かれている。



国会図書館でも、西来路秀男氏の著書は、『速記入門ハンドブック』しか入っていないようだ。