雄朋堂書店さん

 古い日付でなく、現在の日付でこのカテゴリーを書く。あしび文庫古本屋日記で、雄朋堂書店さん*の訃報を読む*
 福岡の古書店雄朋堂は、九州大学の教養部キャンパスの六本松に近い草香江にあった。その一帯は、「草香江古書の街」と呼ばれ、葦書房、清原書店、未来書房といった店があったが、そこからもう少し北に行き、信号を左折したところの右手に位置していた。私が、教養部の学生であった頃にはまだ無かったように覚えているが、学部四年生頃からは、アルバイトにバイクや自転車で移動していたことから、草香江古書の街へよく行くようになり、雄朋堂でも買っていた。社会科学や哲学系の本が多いような感じで、国文学系よりは、言語学系の本を見ることが多かったように思う。一番大きな買い物は、筑摩書房の『新村出全集』。この時は、下宿まで配達して頂いたのを覚えている。
哀悼の意を表します。