本棚から

受験風景

ここをすべれば私立へ行かねばならない*1というので、付添い―特に母親の姿が目立って多く、子らは教室でしのぎを削り、彼女らは運動場で舌戦に憂き身をやつす。問題発表後まもなく、予備校から模範解答が配られるや、ここを先途と、わが子のためにその一枚を…

地図本

もう一冊持ってた気もするが

新著をみて旧著を思い出す

戦後SFマンガ史 (ちくま文庫)作者: 米沢嘉博出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/08/06メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 15回この商品を含むブログ (42件) を見るを見て、SF大辞典 (角川文庫 (6524))作者: 横田順弥出版社/メーカー: 角川書店発売日: 19…

ムーチュ

筒井康隆『ダンヌンツィオに夢中』をちょっと開いてみる。この表題作は、三島由紀夫の自衛隊での演説を録音したソノシートを聞こえるとおりに文字に起こした部分しか記憶になかったが、生田長江の文体のことなどにも触れているのだった。生田長江は、ダヌン…

整理マニア

「知」のソフトウェア (講談社現代新書)作者: 立花隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 1984/03/19メディア: 新書購入: 12人 クリック: 125回この商品を含むブログ (87件) を見る「ある"整理マニア"の悲喜劇」が載っている本だ。耳が痛い。

端本

佐野洋『推理日記』講談社文庫は、1,2,5しか持っていないようだ。今日話題になったものは、多分4あたりで取り上げられていることだろう(【後日の補】:いない。)。5には、筒井康隆『ロートレック荘事件』について触れるところがある。 今日の話題提供…

「猫文法」

川又千秋「猫文法」は、『不思議の国の猫たち―12点のアンソロジー (光文社文庫)』所収。

つながる

以前書いた、有田音松のことが、 竹村民郎『廃娼運動』asin:4121006631。 渡辺新次「有田音松とはドンナ人間か」(『実業之世界』1925.4) という、有田のゴーストライターによる暴露記事があるようだ。 別にこの人に関心があったわけではないが、繋がる本が…

印度の首振り問題

http://hiroark.blog.bai.ne.jp/?eid=105971 これを読んだ後、このような話をどこで読んだのだったかと気になっていたのだけれども、本棚をあさっていて、たまたま、ボディランゲージを読む―身ぶり空間の文化 (平凡社ライブラリー)作者: 野村雅一,竹内実,岩…

『言語生活』432号

本棚からたまたま手に取った『言語生活』の一冊が「著作権 引用・パロディ」という特集だった(1987.11 通巻432*)。 「座談会 著作権と公共性―保護と開放のはざま」など、なかなか面白い。なだいなだの著作権不要論など。「子孫に美田を残さず」の話もある。 …

発見

見つけたら100円でなくても買おうと思っていた(ISBN:4006020732)、或るアナウンサーの一生―評伝 和田信賢 (文春文庫)作者: 山川静夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1986/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るが見つかった。これを探して…

書庫

TOLLE ET LEGE経由で、 http://sumai.nikkei.co.jp/reform/yosan/index20050614r2000r2.html 第9回後編 4万冊の本を収納する(1900万円コース) 「塀」の中に本をしまう を見たのだが、「大変アイデアあふれるもの」と書いてある塀の中の本棚は、渡部昇一…

先日引っぱり出したトニー谷のCDの近くに、深夜放送グラフィティ オールナイト・ニッポンアーティスト: 特殊企画,糸居五郎,亀渕昭信,斉藤安弘出版社/メーカー: エピックレコードジャパン発売日: 1991/12/12メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る(…

CDも本棚に積んであるのだが、THIS IS MR.TONY TANIアーティスト: トニー谷出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 1987/11/21メディア: CD購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る(jan:4988002136476) PRODUCED BY 大瀧"SLE…

「いもたこなんきん」

http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20061008/1160276013 この本を見たところ、「南京豆」は、著者が発見した誤植とおぼしき文字列であり、「芋蛸南京」については、「むかしから」と書いてあるだけだった。著者の出身地は分からない*1。 *1:南瓜をナンキンと呼ぶ…

昔の中公新書

今日は書くことが多いな。 松田毅一『南蛮史料の発見』ISBN:412100051X、栞がはさまっていた。なんと、この本専用のもので、書名の他に、「関係略年表」が書いてある。 中公新書51で、昭和39年10月5日発行。初期の頃の中公新書はこういうものがあったのか。…

床からも

探して探しても出てこないのが文献のコピー。見つからないときには図書館に行ってちょっとコピーを取り直す、ということができるものならばよいのだが、探しているのは遠い場所にある本のコピーだ。薄いものなので探すのも大変。あるいは、スキャンして取り…

世代を超えて

『日本沈没』が流行ったのは、たしか小学六年生の時だ。病院の待合室でも読んだ記憶がある。「○○クリニック」という病院名が新鮮だった。 子供が今、丁度六年生で、友人が『日本沈没』を読んでいるという。では、と思うが、見あたらない。文庫では持っていな…

工場《コウバ》です

どこへ行ってしまったのだろう。先日買った、京大国文学会の名簿が無い。OMMに出掛ける前に、鞄を少しでも軽くしたいという思いで鞄から出したのは覚えているが、それをどこに置いたのかがわからないのだ。情けない。

床の文庫本を本棚にしまおうと、本棚の隙間を探していたら、でてきたのが、ブキミな人びと (福武文庫)作者: 内田春菊,日本ペンクラブ出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1992/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る解説の「Ben.S…

演技

以前、ブログ散歩をしていたときに、思い出したもの。今日、本棚から取り出して確認。 はかま満緒『黙って書いてごめんなさい』青春出版社 昭和54.6.25 浅利慶太さんが、日本の演劇界について、 「大体、十代の役者を使いすぎますヨ。十代の女の子のゆれ動く…

講談社文庫

講談社文庫の中で、講談社学術文庫に入り直した本がある、という話が出ていました。(書物奉行さんのところで) http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20050416 ここに見える、黄色帯の中から学術文庫になったので思い付くのが、森銑三『近世人物夜話』*の他に、石…

武藤康史と山田忠雄

本棚に、角川文庫の『読書の快楽』ISBN:4041635020『短篇小説の快楽』ISBN:4041635098たので、yomunelさんの3/31 に武藤康史がこの中に書いている、とあったのを思い出しながら手に取った。武藤康史が載っているのは『短篇小説の快楽』の方で、「旅の短篇小…

蔵書焼失で発狂の話

本棚から辰野隆『忘れ得ぬ人々』(弘文堂,昭和14.10.25)が出てきたので、「黌門客2006-03-26[ことばへの誘い]雪たたき」のことを思い出しながら手に取った。 すると、巻末に、以前書いた、「蔵書を失ったら発狂」の話が書いてあった。「書狼書豚」と題するも…

買ったまま、行方不明になっていた、辞書の政治学 ことばの規範とはなにか作者: 安田敏朗出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/02/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見るが出てきたのでざっと読む。 p193に出てくる、dictionary「字引く書な…

先程、「出てこない」と書いたのだが、書いた途端に出て来るのが面白い。 数研出版の『日本文学辞典』*。新書サイズ(433頁)の受験用ではあるのだが、錚々たるメンバーの執筆。京都の人たちが多い。 泉井久之助、遠藤嘉基、後藤丹治、清水泰、田中重太郎、…

人名と漢字

ようやく、人名用漢字の戦後史 (岩波新書 新赤版 (957))作者: 円満字二郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07/20メディア: 新書 クリック: 30回この商品を含むブログ (35件) を見るを手許に置くことが出来た。 本棚から、戸籍実務六法 (昭和64年)作者:…

敬語新書

宇野義方『敬語は恐い』ISBN:4341014420『敬語はこわくない』ISBN:4061494503写そうと思ったのだが、『敬語はこわくない』が見つからない。左から、宇野義方、吉沢典男ISBN:4341013750、南不二男ISBN:4004203651、坂詰力治ISBN:4641090556、菊地康人ISBN:462…

蔵書喪失

以前書いた、蔵書を失ったら、の話が見付かった。谷沢 鈴木信太郎さんは蔵書が全部焼けたらどうするかと聞かれて、即座に発狂してみせると答えたそうですが、渡部昇一・谷沢永一『読書連弾』大修館書店のp24。読書談義―読書連弾・読書有朋 (日本語・日本人シ…

東京情報

東京情報コレクション (講談社現代新書)作者: 現代新書編集部出版社/メーカー: 講談社発売日: 1986/04メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る内容目次あり*ってったって、執筆者が書いていない。陣内秀信・枝川公一・川本三郎・本岡類・平出隆・芦…