大阪古書会館で買ったうちの一冊が、ミリオンブックス版の三浦つとむ『日本語はどういう言語か』。昭和31.9.25発行。ミリオンブックス、三浦つとむの『弁証法はどういう科学か』(昭和30.12.25)は、ずっと前から持っていて*1、いつか『日本語は……』も買いたいと思っていたのが、ようやく巡り会えて買えた。100円。
ミリオンブックスは、講談社の新書。定価は140円。装幀、加山又造。挿絵は講談社学術文庫と同じ根本進(クリちゃん)。
今、比べてみたが、目次からして違う。ミリオン版には第二部第一章「日本語の特徴」がない。

第一部 言語とはどういうものか
 第一章 絵画・映画・言語のありかたをくらべてみる
  映画と言語との共通点 モンタアジュ論は何を主張したか
 第二章 言語の特徴 ―その一、非言語的表現が伴っていること
  言語の「意味」とは何か 言語表現の二重性 辞書というものの性格 言語道具説はどこがまちがっているか 音韻およびリズムについて
 第三章 言語の特徴 ―その二、客体的表現と主体的表現が分離していること
  客体的表現をする語と主体的表現をする語がある 時枝誠記氏の「風呂敷型統一形式」と「零記号」
第二部 日本語はどういう言語か
 第一章 日本語はどう研究されてきたか
  明治までの日本語の研究 明治以後の日本語の研究 時枝誠記氏の「言語過程説」
 第二章 日本語の文法構造 ―その一、客体的表現にはどんな語が使われているか
  名詞のいろいろ(対象のありかたとそのとらえかた 形式名詞あるいは抽象名詞) 代名詞の認識構造(話し手の観念的な分裂 ほかの語の一人称への転用) 動詞と形容詞、その交互関係(活用ということについて 形式動詞あるいは抽象動詞 属性表現の二つの形式―動詞と形容詞との関係 複合動詞の問題―正しい意味での助動詞の使用) 形容動詞とよばれるものの正体(歴史的な検討の必要 新しい分類の中に止揚すること) 副詞そのほかのいわゆる修飾語(副詞の性格について いわゆる連体詞について)
 第三章 日本語の文法構造 ―その二、主体的表現にはどんな語が使われているか
  助詞のいろいろ(助詞の性格 格助詞とその相互の関係 副助詞について 係助詞といわれるものの特徴 接続助詞について 終助詞について) 助動詞の役割(助動詞の認識構造 時の表現と現実の時間とのくいちがいの問題 助動詞のいろいろ) 感動詞・応答詞・接続詞
 第四章 日本語の文法構造 ―その三、語と文と文章との関係
  語と文との関係 文章における作者の立場の移行 文章といわれるものの本質 文章に見られる特殊な表現構造
 第五章 言語と社会
  言語の社会性 日本語改革の問題 国語教育と言語理論
あとがき

*1:1984.12.10 未来書房 200円