替え歌

毎年この時期になると思い出す。

神功廟、神功廟、鈴鹿なる
トンデモ古代史の世界。伊勢神宮が近いから、「神宮廟」でもよい。

「神宮塀」でもいいか。

かつて伊勢神宮は広大なものであった。私は、その勢力範囲の及んだ範囲を確かめようと、現地に足を運び、遺跡が残されていないかを丹念に見て歩いていた。ある時、土地の子供が口ずさむ歌を聞き、その歌詞に伝承される口碑に、衝撃を覚えた。「神宮塀、神宮塀、鈴鹿なる……」。かつては鈴鹿のあたりのその境界があったのだ。そのことが童謡となって、今に伝わっているのだ。
というような感じで。

そう言えば、昔は「甚五兵衛、甚五兵衛」と替え歌していたように思う。