宵宵の宵

今年も、「イブイブ」という文字列を目にし、どうにも落ち着かない気持ちを抱く。「イブ」の「イブ」だから、「イブイブ」でいいじゃないかと言われそうだが、やはり落ち着かないのだ。


京都の祇園山笠の「宵山」「宵宵山」「宵宵宵山」も、最初は何のことか分からなかった。「宵宵山」などという言い方はいつ頃からあるのだろう。


日没時から始まるものだった一日が日の出から始まると意識されるように変わって、それで「宵」や「ゆうべ」が、「前夜」と解釈されるようになった、と。で、宵の宵が一昨夜、と*1



────日没─(宵)─0:00─日出────日没
きのう──|────きょう──────|   昔風
きのう──────────|──きょう──  後世風
きのう───────|───きょう────   NHK的時間*2



初夢が「一月二日の夜」というのも、なんとなくズレが感じられる。「一月二日の夜」というのが、実は〈一月二日の前夜〉を指していたのかな、とも思うが、そうすると、〈一月一日の前夜〉が初夢であってもおかしくないはずで、このあたりはよく分からないので、調べてみたいと思っているのだが、調べていない。

*1:「ゆうべのゆうべ」で一昨夜を指すこともあるのかな。

*2:0時を過ぎると、数時間前の事件が「昨夜」と報じられる。