題名
- 作者: 池部良
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 文庫
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- 作者: 中山美穂
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1999/12
- メディア: 文庫
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題名が似ていて、著者の属性もちょっと似ている。
下の方は、「"アタシ"という女と、"私"という男、二人の織りなすラブ・ストーリー」だそうだが、上の方は、「ボクとオレ」の二面である。こちらに書いてあるように「地方語」としての「僕」を咎められた主人公は、のちに、「貴様・俺」を使っている。
[……]今まで生死を共にしてきた自信を持って俺も死ぬが、貴様達の生命も申受ける」
申受けるとなると時代劇の台詞になるけれども、この際は時代劇的にいかないと気分が出ない。(p234)
地の文では「僕」だ。
「俺に生命をあずけるものは前に出ろ」とどなったら全員が一歩前に出て来た。無言のまま僕の顔をにらんでいた。(p235)
こちらを拝読して思い出しました。