URLよ、永遠なれ

近代デジタルライブラリーが、統合後もURLの移行をしないことを決断したのはとてもよかった。とはいえ、七日の移行は、ちょっと不安である。
いや、七日の移行は大丈夫だとしても、その後、いつか変わるかも知れないのが不安なのだ。
h ttp://kindai.ndl.go.jp/BIBibDetail.php?JP_NUM=(全国書誌番号)
「このタイプのURLでは、全国書誌番号(JP_NUM)や分冊番号(VOL_NUM)の変更に伴って画像へのリンクが切れる場合があるため。」
という文言も不安だし(この文言は消えてしまったか?)。そもそも全国書誌番号が変わることがある、というのが驚きであった(これは、ネット上の情報が不安、という問題ではないが)。


さて、本題は、近デジではなく、j-stageである。今日、Journal@rchiveが統合された。
URLはばっちり変更されている。幸い、journal.jst.go.jpはリンク切れではなく、一応、j-stage(jstage.jst.go.jp)へとリダイレクトされるが、せいぜい、当該雑誌のトップページへ飛ぶのみ。エラーになることも多い。

エラーとなる一例が、日本言語学会の『言語研究』の目次ページからのリンク。
http://www3.nacos.com/lsj/modules/documents/index.php?content_id=39
ここの128号以前は、「本文PDF」のリンクが、Journal@rchiveに張られているのだが、これが、エラーとなる。雑誌のトップページ*1にも飛ばない。


日本言語学会のページには、
「※1号〜100号についても目次より論文本文をダウンロードできるようになる予定です。(作業中)」
という文言も見え、この作業は無駄になるのか、と暗澹たる気分になる。URLを見比べてみると、一応、単純に置換できそうではあるが、外注しないと、と考える学会事務局もあるだろう。


私は、
http://kokugosi.g.hatena.ne.jp/keywordlist?word=journala
このあたり、自分で張り替えないといけませんがね。


ネット上の、こういうふらふらと揺れ動く情報。これは、意図的に、なるべくふらふらとしないように心がけて欲しいと、私などは思うのだが、こうした機関にいらっしゃる人は、そうでもないのだろうか。


先日、ある所に書いたもの。

ネットは駄目です、という話をした。
今のままでは駄目だ、ということ。
ふらふらと移り変わるURL、突然のサーバ停止、突然の短縮URLの展開不可能化。
これでは、いくら有用な情報があったとしても、それは偶々見つかったに過ぎない。
言わば、拾った紙に有用なことが書いてある、というのと一緒なのだ。もちろん、紙は沢山落ちているが、書籍やチラシのコピーが大量に落ちているようなものだ。
あると良さそうな紙が落ちているのを見つけるのもそんなに難しくはない。ただ、あとで拾いに行っても、そこに落ちているとは限らない。
また、その紙が何をコピーしたものであるのかは、分らない場合も多い。分るためにはコピー元の本を知ってないといけない。

また、どれほどの本がコピーされてバラバラの紙束になっているかというと、大層心許無い。まだまだ足りない。

ネット上の情報発信者・情報管理者が自覚することで、或る程度よくなるとは思うのだが、私の見込み違いか。
ネットに期待するな、と?
いや、お前の考え方が古いのだ、と? 有用な情報が拾えさえすれば、以前拾った情報と同じ場所にある必要はない? まったく同じ情報であるのか否かは気にする必要がない?

追記

日本言語学会のページで、リンク切れを復旧中である旨の掲示が出ました。
http://www3.nacos.com/lsj/modules/news/details.php?bid=114