中国
3月3日(星期三)
午後は町へ行き、古旧書店へ行く。駢字類篇がなかったのが残念。
3月4日(星期四)
プリンターの電源が入らない。
3月5日(星期五)
次に来る人への手紙を投函する。
(差し障りのない部分を転載する)
【お金】
給料は10日昼食時に食堂で支給。七月・一月には翌月分と休暇手当も一緒に。
給料は人民元で支給される。給料の半分(割合は人によって違うらしい)を外貨または兌換券に替えられるが、外事処の出すバスにのって駅近くの中国銀行まで行かねばならず面倒。
オレンジカードは人民元を兌換券として使う為のもの。ただし、きかない場合もある(公的には、外国への交通費などには使えないが、他の場合でも認められない場合が有るようだ)。
日本円から中国元への兌換は、水曜と土曜のバスで連れて行ってくれる友誼商店の2階が便利だが、自分で行くなら西安賓館の南の中国銀行南支行が近い。また、ここでは、JCBカード等によるキャッシングも出来る。(JCBでは1ヶ月に2000ドルまでだから、12000元近く借りられる)。
兌換やキャッシングは、パスポートなしで居留証(1年以上滞在の緑色)でOK
日本からお金を送って貰うには、こちらで円立ての口座を開くとよいらしい。
日本円からの兌換は現金よりも、トラベラーズチェックのほうが割がよい。TCを作るには日本の銀行で1%の手数料を取られるが、それでもなお割が好い。
街角で換銭を求めてくる人が居て(学生から頼まれたこともある)、レートが良いが、違法行為である。我々は日本でも公務員だし、中国に於いてもそういう立場であるから、そういうことはやめようではありませんか。
以下にもお金の事を書いているが、相場は変動するし、値上げも激しい。例えば、バス代などは1992年度の内に2度値上がりした。
【買物】
町バスは現在水曜日と土曜日の2回。専家楼食堂前から、友誼商店前まで。
2:00出発 4:30帰路出発(夏2:30出発 5:00帰路出発)
但し、夏休み中・冬休み中は出ないし、予告なしに出ないこともある。
公共バスに乗ってゆくのは慣れるまで大変だが、一度学生と一緒に行くと慣れるであろう。また小公共バスという、普通のバスの五倍弱の値段で必ず座れるバスもある。タクシーは、小公共の十倍弱。【テレビ】
西安のテレビは北京ほど多くなく、「中国電視報」に載っている教育台の番組は見られません。中央電視台の節目もすべてを中継している分けではないようです。第2放送は夜は衛星アンテナが無いと見ることが出来ません。
いちおう四チャンネルあります。一応と言うのは、放送時間が短い所為です。中央電視台が2つと、陝西電視台が2つと西安電視台で5つあるように見えるのですが、中央の第二の陝西省の第二とは同じチャンネルを時間で分けているので実際は四つなのです。
朝の7時から放送が始まるのは西安電視台だけです。西安電視台は1992年の夏ごろから電波が強くなったのか映りが好くなったのですが、今でも時々はえらく映りの悪い日があります(特に朝)。朝の西安電視台は8時半に終了します。入替わって8時半から中央電視台の2つと陝西電視台1つが放送を開始します。中央台の第1放送はドラマなどですが、第2放送は教養番組などが中心で、日本語などの外国語講座などの他に、例えば、「複写機技術課程」とか「財界人マイコン講座」などといった番組が流されていて、中国語がわかったらいろんな知識が得られるだろうになあ、と残念に思っています。平日は第2が2時すぎに、第1が4時すぎに放送終了し、つぎは6時ごろから、中央電視台(第1)と陝西電視台2つが、少し遅れて西安電視台が放映を開始します。この時間帯に「ドラえもん(机器猫)」や「トムとジェリー(猫和老鼠)」を流しています。
7時からは一斉にニュースです。4チャンネルのうち3チャンネルが同じ内容のニュースを同時放送しています。日本のニュースと違って、事故や事件は殆ど報道されません(「こんな悪いことをした人が居る」という感じで流れることはありますが)。
週刊のテレビ情報紙を買えばテレビ番組を知ることが出来ます(朝には「今日の番組」、夜には「明日の番組」というのが有りますが、早口で何時何分何何と読上げるだけなので付いて行けません)。このテレビ情報紙は局毎に別れていて、「中国電視報」「陝西電視報」「西安電視報」の三種を買わなければなりません。「中国電視報」は買わなくても大旨は解るのですが、細かい内容を知る為には欲しいので買っています。例えば、日曜日の午後に「星期日日語」(日本語タイトル「日曜日の楽しい日本語」)というのがあって、日本語学習者の為に、日本語の番組を中国語の字幕も付けずに放送する時間が有るのですが、ここで何をやるのかは「中国電視報」にしか載りません。番組中の日本語をすべて翻字した学習テキストが有るようですが、報刊亭でも見かけません。注文制なのでしょう。この時間帯には日本の風物を紹介したりするいわゆる「教育映画」等の他に、NHK制作のドラマなども放映され、つい見てしまいます。
日本など外国の映画やドラマを中国語訳したものは、題名に「訳制片」と付いていることが多いようです。
「中国電視報」は火曜日発売、「陝西電視報」「西安電視報」は水曜日発売です。比較的早く売り切れてしまいます。全部買って8角程度です。(1992年)
**号室のテレビでは
1−中央2・陝西2
2−陝西1
5−西安
7−中央1
他に、
3−時々映像が映る(上のどのチャンネルとも違う)
6−時々音楽が聞える
8−ビデオ用(NTSC→PALのビデオデッキで日本で録画したビデオを見ることができる)【ラジオ】
在西安ラジオガイド(北京時間)1992年
☆ラジオ日本
6:00〜 7:00 ニュースなど。
8:00〜 8:30 ニュースなど。17845が好調
10:00〜11:00 ニュース、人生読本など。17835が好調
12:00〜13:00 ニュース、人生読本など。17810,17825が好調
14:00〜15:00 ニュース、ラジオ日本ワイドなど。17810,17825が好調
16:00〜17:00 ニュース、ふるさとニュースなど。17810,17825が好調。大相撲も中継。
18:00〜19:00 今日のニュース(30分)、ラジオ日本ワイドなど。11815,11840が好調。
20:00〜21:00 ニュース、など。状態はあまり良くない。11815
21:00〜22:00 NHKジャーナル(国内同時放送)。土日は別番組。7210,11815
0:00〜 1:00 ニュース、など。
他に同じ周波数の別時間に英語放送・中国語放送等も有る。
ニュース以外は繰り返しが多い。日曜日は『喉自慢』。月曜日『上方演芸会』、火曜日『昼の散歩道』、水曜日『民謡を尋ねて』など。土曜日『ラジオ日本文学館』、みんなの歌。
昼間の17765,17810,17825は大体安定して強力に受信できる。
☆北京放送
17:30〜23:30 11515,9855。毎30分にニュース。中国語講座・広東語講座など
20:00〜21:00 国内向け日本語放送(上の抜粋) 中波(AM)1323kHzの陝西広播電台で中継
月曜20:30〜中国語講座
金曜20:30〜中国語講座。20:55〜広東語講座
☆モスクワ放送(日本人アナウンサー)
17:00〜 11995
17:30〜 9885
ソ連崩壊後も続いている。詳しい時間帯はよく判らない。23:00ごろまでの時間で英語などと交互にやっているようである。
☆ドイチェヴェレ(日本人アナウンサー)
19:00〜19:50 17825
ドイツのケルン発。スリランカ中継で結構よく聞こえる。
☆自由中国の声(台湾)
22:00〜 11745
あまり状態は良くないが、妨害電波が出ている訳ではない。
☆ラジオ韓国
16:00〜18:00 7275
20:00〜22:00 7275
日本での様には強力な受信は出来ない。
☆平壤放送
13:00ごろ〜 9650
日本人の為というよりは在日朝鮮人の為という積りで放送していて、半島情勢が分るというようなものではない。
☆ラジオたんぱ
日本国内向けだが第1放送の9595KHzは時間によっては結構聞こえる。3925KHz,6055KHzが良い場合もある(冬など)。日本経済が気になる人はどうぞ。また夕方にはミーハー番組もやっている。第2放送の9760KHzもたまに聞こえる。
☆太平洋の声(グヮムからキリスト教系日本語放送。日本人アナウンサー)
21:00前後 9870
民放の早朝番組の様な感じで、「ご希望の方に聖書をさしあげます」という内容。
他に「オウム真理教」の日本語短波放送もキャッチしたことあり。
なお、イギリスのBBC放送・オーストラリアのABC放送は現在では日本語放送は行っていない。
ご存じとは思いますが……
短波のチューニングは、周波数を数字で入力する方式のラジオは別だが、ダイヤル式の場合は中波よりもずっとゆっくりとダイヤルを回すこと。
短波は日によって、時間によって状態が違うので簡単に諦めないこと。窓際でアンテナを伸ばして聞くこと。暖房が入っていない時はスチームの上など結構感度が良い。またラジオの方向に寄って感度が異なる。手をかざしたりすると聞こえが良くなることも有る。
季節によって状態が変化する。
☆英語放送をききたい場合
15230のBBCは大体強力。香港発であろう。モスクワ放送や北京放送の英語放送もあちこちで聞こえる。VOAはBBCほど強力ではない。フィリピン中継が無くなったのか。なおRADIO JAPANも勿論強力に入る。
☆其他
RFIのフランス語放送。各局のロシア語放送、スペイン語放送。耳慣れぬ言葉も聞こえる。広東語などもあるのか。東南アジア系の言葉もある。
☆中波放送(中波の特徴として夜はいろんなものが入る。ここには主なのを記す)
540KHz 中央人民廣播電台(第1)
603kHz 陝西経済廣播電台(6:30〜14:00,17:20〜22:00) 経済情報のみならず
693KHz 陝西廣播電台(第1)(5:50〜15:20,17:50〜23:05)
810KHz 西安人民廣播電台(5:50〜8:30,11:45〜14:45,16:40〜22:50)
1323KHz 陝西人民廣播電台(第2)(5:55〜9:00,12:25〜15:00,18:55〜23:00 教育放送
(北京放送中継20:00〜21:00日本語、21:00〜23:00英語)
陝西文芸廣播電台というのももうすぐ(1993年の4月ごろ)開局するようだ。
☆FM
84ほど 陝西TV第1音声
85ほど 英語放送(North-West Broadcasting)夕方
90.7MHz 陝西人民廣播電台(第3) 音楽放送
94.2MHz 陝西人民廣播電台(第1)
100ほど 中央人民廣播電台(第1)
110ほど 英語放送85に同じ
『中国広播報』という新聞も有るようだが、近くの報刊亭では売っていない。電視報に簡単な番組表が載っている。【電話】
国際電話は日本から掛けるのに比べて高いように思う。一回掛けると120元ほどはあっという間だ。
☆部屋から掛ける
***を廻す。「こちらの部屋番号」「こちらの電話番号」「向うの電話番号」「自己負担か先方負担か」をいう。向うが判ったようだったら、電話を切って待つ。通話が終わったら、また***に廻して「終わった」と言うのが普通らしい。何日かすると、集金にくる。しかしこの集金が不安。領収証を持ってくる人とそうでない人が居る。持ってこない人に、「何故ないのだ」と聞くと「今度持ってくる」と言ったが、結局持ってこなかった。
☆***からの電話の掛け方
一番西よりの部屋で「日本に電話を掛けたい」という。プッシュホンの電話を操作してこちらに差し出して呉れるから、0081に続けて、日本の市外電話番号から頭の0を取った番号を廻せば繋がる。ストップウォッチを押して時間を計り、料金表によってその場でお金を払う。三分まで54元。以後一分毎に18元。
☆市内に掛ける。
0発信。但し、なかなか繋がらない。
0を廻してプーッという音がしたら……、よいのだが、なかなかしない。何度か挑戦して音がしたら、番号を廻す。
〇この部屋(**号室)の内線は***。交換台の人は英語も判らないようだから、中国語で。***(*ー*ー*ウ)と何度か言えば繋いでくれるだろうが、うまくいかないこともある。
〇93年3月に**処にFAXが尽きました。受信着信とも可能です。【部屋にあるもの】
テレビ
冷蔵庫
クーラー(寝室のみ)
本棚4つ・机2つ
ベッド2つ(更にベビーベッドが有るが、荷物置場として利用している)
洗濯機(2槽式)
ラジカセ(ダブル)
炊飯器(3合)・鍋(大小・中華)・薬鑵・フライパン(大小)・焼網・電熱器
ガスコンロ(プロパン・2口)
掃除機(古い)
ポット(**処が呉れるお湯の他に1つ)
ストーブ(暖房が入らない時に使う電熱)
扇風機(強風)
変圧器(コンセントはいろんな形式の物が有るので変換プラグは不要であろう)
アイロン(数個)
くるくるドライヤー
ねじ回し・ペンチ
懐中電燈(ペンライトを含め何本か)
鉛筆削り(手動)
電球が切れたら、服務員に云うよりも自分で買ってきておいて付けたほうが早い。安い
蛍光燈(及びグロー球)は服務員に云うしかない。【部屋の蔵書】
●文庫本(小説新書本含む)
ドストエフスキー『罪と罰』(米川正夫訳)
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(米川正夫訳)
スタンダール『赤と黒』
ジョージ・オーウェル『動物農場』
ハイデガー『ヒューマニズムについて』
河出文庫『瀬戸内ミステリー』『長崎ミステリー』『恐怖通信2』『映像遊戯』
『天声人語』11
『萩原朔太郎詩集』
阿刀田高『ジョークなしでは生きられない』
安部公房『砂の女』
伊藤左千夫『野菊の墓』
井上ひさし『自家製文章読本』『ことばを読む』
井上靖『氷壁』『あすなろ物語』『敦煌』
井伏鱒二『山椒魚』
遠藤周作『結婚』『火山』『わたしが・棄てた・女』『最後の殉教者』『聖書のなかの女性たち』
加賀乙彦『見れば見るほど』
夏樹静子『遠ざかる影』『目撃』
夏目漱石『それから』『明暗』『門』『虞美人草』『三四郎』『坑夫』『文鳥・夢十夜』『草枕』『こころ』『硝子戸の中』
河合栄治郎『学生に与う』
河盛好蔵『人とつき合う法』『愛・自由・幸福』『巴里好日』
会田雄二『原点からの発想』『表の論理・裏の論理』
芥川龍之介『河童』『侏儒の言葉』『杜子春・南京の基督』『蜘蛛の糸・杜子春』『トロッコ・一塊の土』『或阿呆の一生・侏儒の言葉』『地獄変・偸盗』『羅生門・鼻』『河童・或阿呆の一生『侏儒の言葉・西方の人』
開高健『裸の王様・流亡記』
外山滋比古『日常のことば』『日本語の論理』
梶井基次郎『檸檬』(新潮文庫)
亀井勝一郎『青春論』
吉行淳之介『夕暮まで』
吉川英治『黒田如水』
宮沢賢治『新編銀河鉄道の夜』
宮本輝『星々の悲しみ』
宮本常一『家郷の訓』
橋本進吉『古代国語の音韻に就いて』
金田一春彦『ことばの歳時記』『話し言葉の技術』
駒田信二・寺尾善雄『中国故事物語−教養の巻』
駒田信二『中国故事はなしの話』
向田邦子『思い出トランプ』
高橋和巳『人間にとって』
高田宏『言葉の影法師』
高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』
国木田独歩『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』
黒岩重吾『愛の装飾』
坂口安吾『白痴』
堺屋太一『日本人への警告』
三浦つとむ『日本語はどういう言語か』
三浦綾子『塩狩峠』
三島由紀夫『金閣寺』『宴のあと』
三木清『人生論ノート』
三輪和雄『脳外科医の幕間』
山本周五郎『青べか物語』
山本茂実『あゝ野麦峠』
山本有三『新編路傍の石』『真実一路』『波』
司馬遼太郎『最後の将軍』『覇王の家』『項羽と劉邦』上中下
志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』『暗夜行路』
室生犀星『愛の詩集』
柴田翔『鳥の影』『されどわれらが日々』
小林秀雄『私の人生観』『人生について』
松本一男『張学良−忘れられた貴公子』
松本清張『ゼロの焦点』
上野英信『天皇陛下万歳』
城山三郎『成算あり』『中国−激動の世の生き方』
新美南吉『ごんぎつね・最後の胡弓ひき』
森鴎外『山椒大夫・高瀬舟』『青年』『雁』『山椒大夫・阿部一族』『舞姫・うたかたの記』『ヰタ・セクスアリス』
森村誠一『致死海流』
森本哲郎『日本語 表と裏』
真継伸彦『鮫』
水上勉『五番町夕霧楼』『雁の寺・越前竹人形』
西村京太郎『夜間飛行殺人事件』
石川達三『幸福の限界』『青春の蹉跌』『若者たちの悲歌』『若き日の倫理』
赤川次郎『百年目の同窓会』『三毛猫ホームズの狂死曲』『死者は空中を歩く』
倉田百三『愛と認識の出発』『出家とその弟子』
早乙女貢『死神伝奇』
村上春樹『羊をめぐる冒険』
太宰治『晩年』『斜陽』『走れメロス』『ヴィヨンの妻』
大岡昇平『野火』
大江健三郎『死者の奢り・飼育』
大野晋『日本語について』『日本語の年輪』
沢瀉久敬『「自分で考える」ということ』
谷崎潤一郎『陰翳礼讚』
竹山道雄『ビルマの竪琴』
中村光夫『小説入門』
長塚節『土』
陳舜臣・司馬遼太郎『対談中国を考える』
壷井栄『二十四の瞳』
田中英光『オリンポスの果実』
島崎藤村『春』『千曲川のスケッチ』『藤村詩抄』
梅崎春生『桜島・日の果て』
梅棹忠夫『文明の生態史観』
武者小路実篤『その妹』『幸福者』
北杜夫『幽霊』『夜と霧の隅で』『白きたおやかな峰』『牧神の午後』『少年』『木精』『星のない街路』
堀辰雄『風立ちぬ・美しい村』
堀田善衛『広場の孤独』
柳田国男『年中行事覚書』
有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』●新書
岩波新書『象徴天皇』
岩波新書『中国大陸を行く』
岩波新書『教育入門』堀尾輝久
岩波新書『当世・商売往来』別役実
岩波新書『京都』林屋辰三郎
岩波新書『日本の近代小説』中村光夫
岩波新書『歴史の進歩とは何か』市井三郎
岩波新書『日本語』(旧版)金田一春彦
岩波新書『科学文明に未来はあるか』野坂昭如編
岩波新書『科学の方法』中谷宇吉郎
岩波新書『穀物メジャー』石川博友
岩波新書『日本文化史』家永三郎
岩波新書『歴史とは何か』EHカー
岩波新書『哲学の現在』中村雄二郎
岩波新書『日本の耳』小倉朗
岩波新書『孔子』貝塚茂樹
岩波ジュニア新書『中国を知る』田畑光永
岩波ジュニア新書『宇宙のキーワード』海部宣男
講談社現代新書『私の紅衛兵時代』陳凱歌
講談社現代新書『たべものと日本人』河野友美
講談社現代新書『タテ社会の力学』中根千枝
講談社現代新書『「豊さ」とは何か』飯田経夫
講談社現代新書『敬語を使いこなす』野元菊雄
講談社現代新書『若い世代のための人生論』磯部忠正
講談社現代新書『日本語の語源』阪倉篤義
講談社現代新書『日本語誤用・慣用小辞典』國廣哲彌
三一新書『世界の教育』森口秀志
中公新書『科挙』宮崎市定●他
穂積隆信『積木 その後の娘と私たち』
吉本ばなな『うたかた/サンクチュアリ』『白河夜舟』
石川啄木作品集1〜3
ジュニア日本の歴史1〜4
ジュニア版『坊っちゃん』『我輩は猫である』
明治名作集
大正名作集
多田道太郎『しぐさの日本文化』
新潮国語辞典・新字源・旺文社漢和辞典・コンサイス日本地名辞典・イミダス1989・岩波中国語辞典・岩波日中辞典・岩波国語辞典三版・新明解国語辞典四版
井上靖『孔子』
文芸春秋1990-9(芥川賞『村の名前』所収)
東条操『国語学新講』
平山輝男『国語新講』
山矢賢二『漢文の散歩道』
秦佳朗『中国留学ガイドブック』(旧版)
『日本国勢図会』1991
文化庁ことばシリーズ(言葉に関する問答集1〜3,5〜9,11)
築島裕『国語学』
木村宗男『日本語教授法』
【パソコン】
日本にいる頃はフロッピーが飛んでしまうのは、人為的な場合に限られていたが、こちらにきてからは、何もしていないのにフロッピーが読み取れなくなってしまう、という事故が続いている。黄砂の力が強いからであろう。こうなったフロッピーは、もうフォーマットしようとしても出来ない。物理的に壊れているようだ。大事なフロッピーを飛ばさないように、きちんと密閉ケースに入れ、バックアップをこまめに取るようにしたい。ところが、こちらで売っているフロッピーはとても高いようだ。2HDでは一枚で20元ほどだから、日本円に直して500円ほど。日本円にしても高いが、こちらでの生活感覚では一枚 2000円ほどするような感じ。最初は10枚組の値段かと思った。
【教材】
教材の印刷は教研室で頼めば出来る筈なのだが、機械が故障がちでなかなか予定の時間に出来上がらない。ワープロで出力した原稿を持って行っても和文タイプで誤植のある版下を作り直したりして来るので面倒。時間は掛るが、自分の所で生徒の数だけ印刷したほうが気楽だし確実なので私はそうしていた(フィーダーが無かったので面倒だったが)。また自腹を切ってコピーという手もある。図書館の一階でコピーできる。値段は大きさによって違うが、B5で1角5分のようだ。あまりうつりはよくない。【買物】
中国の「斤」は、以前は0.597Kgだったようだが、現在は0.5Kgを一斤として、この「斤」が日常普通の重さの単位とされている。例えば、食料品を買う時なども。市場で使っている計りは殆どが天秤棒なので、どの程度きちんと計って呉れているのかは分らないが、ともかく品物はいちいち重さを計る。卵でも一個いくら、というわけでなく、一斤いくら。「一斤呉れ」というと、ゆっくりと計り始め、すこしオーバーすると、大きめの卵を戻して、小さい卵と取替える。これを長々と繰り返して、一斤ちょうどにするように努力する。せっかちな日本人としてはすこしいらつくが、ここでよく見ていないと相手はごまかす。8両ぐらいしかないのに、一斤だということがよくある。気を付けよう。
しかしキャベツなど、大物の場合には、丁度一斤、という訳には行かないので一玉の重さを計る。肉屋などには、日本で見かけるタイプの、100gでいくら、と入力して肉を乗せると重さと値段が表示されるデジタルの秤が有るが、普通の場合は天秤で計ってから暗算する。この暗算が旨く出来ないので、ここで騙されるケースも有るようだ。例えば、向うの言い値をすこしまけさせた後、実際に計量して、全部でいくらいくらと言われて、払うが、あとで計算してみると、結局言い値で買ってしまったことに気づいたりする。
物は結構ある
はぶらし・歯磨き
石鹸・シャンプー・洗剤・タオル
靴下・靴(サイズがcm表示でない場合がある)
電池(単4はあまりない。また、単2は2号だが、単3は五号と呼ぶ)・懐中電燈
カセットテープ・VHSビデオテープ・フイルム・アルバム
ボールペン・万年筆・シャープペンシル(0.7が主流か)
(日本のペンは気候が合わない所為か付かなくなりやすいように思う)
スティック糊・修正液(白塗りの所謂ホワイト)
原稿用紙(但し400字詰は少ない。日本語作文コンテスト用に400字原稿用紙をわけて欲しいと言われたこと有り)
封筒(エアメール用も有り。但しA5やB5の入るようなのは少ない)
100円ライター・電卓・ラジカセ・ウォークマンの類・短波ラジオ
茣蓙・うちわの類は、夏になる頃に売られる。
ダウンジャケットや皮のジャンパーなどは冬の始めに買っておかないと、すぐ品薄になる。
醤油・酢
インスタントラーメン(あまり美味しくない)・カップラーメン
インスタントコーヒー(砂糖入のは美味しくない。ネスカフェがある)
レギュラーコーヒーは有るには有る(小寨の南西の角の店など)が余り美味しくない
緑茶は美味しいのに行き当たらない。ウーロン茶・茉莉花茶の方が美味しい
牛乳は液体での形は購入しにくい。どうしても欲しければ月極め購入となるらしい。鐘楼飯店の売店にも有るようだ。師範大の裏の方でも袋入を時々売っている。普通は全脂粉乳を買う。脱脂粉乳はあまり見かけない。またヨーグルト(酸ナイ)はなかなか美味しい。
バターはあまり美味しいのが見あたらない。専家楼食堂の朝食に出るバターはなかなか美味しいのだが売ってくれないようだ。
ビール・ワイン・ジュース・コーラ・ミネラルウォーター(ビールが一番安い。ワインはピンキリでビールより少し高い程度からある)。缶ジュースは飲み口を綺麗に拭いてから飲むこと。
米は1斤9角くらいのを買って炊飯器で炊けばなかなか美味しく食べられる。
その他、紅茶・日本の菓子なども、高価だが唐城百貨大廈の超級商場(スーパーマーケット)・鐘楼飯店の売店などに有ることもある。(確か、柿の種が30元近くした)
【写真】
フイルムはコダック・フジカラーが高く(18元ほど)、コニカがそれに継ぎ(15元ほど)、国産は安い(10元以下)。フジにしてもバーコードが付いていないので、ASAの自動認識はしてくれない。写真の出来上がりはそんなに差が内容にも思える。なお、ASA400やポジフイルムはとても高い(40元ほどだったか)
写真の現像焼き付けは、どの店でもだいたい前払で15元程度払う。36枚でも24枚でも同値段の店が殆どのようだ。下手な店も有るので注意したい。正門の方から長安路に出て、少し北に行った所にある「**」という店であれば、現像済のフイルムも切って袋に入れてくれるし(長いまま渡す店もあるのには驚いた)、焼き付けもまあうまい(その後、都楽でも長いまま渡されたこと有り)。よりうまい仕上を望むのであれば、ホテルなどに出すとよいらしい。
3月25日(星期四)
帰国。