OMM

OMMの古本市に行ってきました。天満橋東西線の駅がないのね。開場から二〇分ほど経った頃に到着。午後から用があるので、滞在可能時間は一時間半程度。

まず、和本を探す。また、500円均一があったが、ここで、『浄土三経字音考』(安永二年)が買えたのが嬉しかった。他に五冊ほどで、3000円となる。お金があれば買ったであろうのが、『倭楷正訛』の「省文考」の写本。『倭楷正訛』の稿本を写したというような識語があったが、ざっと見たところ、そう変わったところもなさそうなので、見送る。
簡野道明『字源』の端本。分冊本を売っているのは初めて見るので考えたが、これも見送る。

和本を見たあとは、荷物を預けて、ゆっくり会場を見て回る。
「金がない」と自分に言い聞かせている(実際に手持ちが少ない)ので、「購入」となるハードルは高い。中公文庫などが誘いかけてくるが、ぐっと我慢。今しか買えない本を買いたい。

気になる雑誌がどっとあるが、目次を点検する時間がない。

全く手ぶらの状態でうろつき続けるが、先程和本をあさっていた所に近い尚学堂の200円均一の前まで来る。やはりこういうコーナーが落ち着く。かっちりしていないような本が集まっていて、しかも安いところ。まず、昭和二〇年代に福岡県国語教師が共同で作った『国語要覧』。国語学関係の記事もある。

『芝居名所一幕見 舞台の上の東京』を開いてみると、舞台写真もあるが、「現在の○○」の写真が面白い。発行年は1953年。奥付を見て、戸板康二の本だと気付く。

隣の百円コーナーも、じっくりみると、面白いものが混じっている。というわけで、あれよあれよと言う間に、両手がふさがってしまう。そろそろ行かないと、と思うと、お店の人が、「お預かりしましょう」と言われて、自由になった両手で、また本を漁ってしまう。4000円近くになってしまった。

今日は、お茶も買うまい。昼食はうどんだけにしよう、と、会場をあとにした。