子供の名前ランキング

子供の名前ランキングが発表されたそうだが、ベネッセの調査だそうで、新聞にはちょっとしか載せてないので、webページを探す。
http://women.benesse.ne.jp/hakase/sitemap/namae.html
(を含む日記)
育児誌「たまごクラブひよこクラブ」の調査らしく、母数は35000人。どういう風に調査したのでしょう。「ホラホラ、こんな名前付けたのよ、見て見て!」という風に送られてきたものを集計しただけなのかもしれないとも思うが*1、地方新聞や広報紙に載っていた*2名前も、結構、謎かけ風のものが多かったから、これが、今の子の普通の名前なのだろう。
なんと読んで欲しいのか、推察しがたいものもある。「心優」(29)とか「心花」(94)とか。「心音」(66)は「ここね」なんでしょうね(そういうのが「よみ」のページに入っている)。「和奏」は「わかな」か。「乃愛」は「のえ」? 「愛」を略音で「あ」と読ませることもあるから「のあ」か。「だいあ」ではないだろう。「花音」は、「かのん」なのかな、やっぱり(よみの19位)。「観世音」のことを「かんぜのん」という人が居たのを思い出します。「応」「皇」「翁」も「のう」と読むかな。
「結愛」は「ゆえ」? 「ゆいあ」? 「ゆうあ」?
男性名では「大空」。「ひろあき」ではないだろうな。単に「そら」かも。

しかし、このページ、なんと画像。「よみ」のページはテキストなんだけれど。人名用漢字の中に収まっているのだから、字体の問題はないだろうし、転載を警戒しているのか?

人名漢字と言えば、例えば推理小説などで、人名漢字(+当用・常用漢字)以外の文字を名に持つ登場人物に、「あなた、本名じゃありませんね」と質問する刑事もしくは探偵は、まだ読んだことがない。あるいは、「この名前でその年齡はありえないのですが……」という指摘も残念ながらみたことがない((そのような登場人物は何度か目にしている。))。在日外国人であるというケースがあるから、一概にはいえないのだが。

なお、円満字二郎人名用漢字の戦後史』岩波新書は、未読未購入です。

なお、女性名は男性名に比べて歴史をたどりにくいと言われる。古い時代はもちろんそうだが、現代においてもそうだ。名簿に載りにくいからで、女子校の同窓会名簿などを古本屋で安く見かけると、人名資料だと思って買うことがあるのだが、使う日が来るだろうか。念の爲に書いておくと、私が買うのは、名簿業者が見向きもしないような、戦前の高女のものなど。

*1:下の方に「たまひよの直販商品をご利用いただいたお客様からお寄せいただいたお子様のお名前を集計」とあった。有効件数:男の子17,768件、女の子17,084件。 2004年9月14日より2005年8月31日生まれ。

*2:これも「出さないで欲しい」と言わない人の子供に限られるという偏りがあるが、育児誌に積極的に載せて欲しい人よりは偏りが少ないだろう。