e.Typist

このところ、e.Typistが、認識中に、必ず異常終了してしまうようになっていたので、ver.11がオンラインで買えるというのを契機にバージョンアップして、改善を図ることにした。こんなに早くver.11が出ると知っていたら、ver.10を途中でアジアプラス*1にする必要はなかったな、と思うが後の祭り。
手続きの段階でいろいろ腹が立つ。お前は既に登録されているから、ちゃんとパスワードを入れろ、というので、パスワード再発行を頼むと、そのメールアドレスと電話番号は一致してないから、パスワードは教えられない、と言われる。仕方無いので、別のメアドを使うことにして会員登録をしないように申し込んだつもりが、「会員登録のための生年月日やらが入力されていない」と拒否される。どうにもうまく行かないので、仕方無くそれらも入力してやっと認められてダウンロード。これでOCRがこけずに済むのだから我慢我慢と自らに言い聞かしていたが、途中で厭になりそうだった。
さてインストールに掛かろうとすると、例によって、cドライブの容量不足を指摘される。二三度再起動しているうちに眠くなり、机上で寝てしまう。目醒めると幸いなことに、cドライブの残容量は1.6GBに復帰している。で、ようやくインストールに入る。前のバージョンの設定と辞書を引き継ぐかと聞かれたときに、引き継ぐと新バージョンでも異常終了するおそれがあると思ったが、出来れば引き継ぎたいので、引き継ぐことを選択し、インストールは無事成功。

早速、認識させる。……と、また異常終了。これは面倒なことになった、と思うが、ユーザー辞書を使わないようにしたら、一応こけなかった。ユーザー辞書がなくても、第二水準までほぼ全部読んでくれるはずなので*2、まあ、よしとしよう。早速「ゝゞ」は辞書に登録。

Ver.10と比べてよくなったのは、ルビについても修正がたやすくなったこと。従来は、ルビを漢字の後に挿入した場合は、画像との連携が切れて、修正するには手打しなければならなかった。それが、Ver.11では、地の文字と同じように、第2候補以下の文字が並んでいる中から選べるようになっている。清濁の誤りの訂正などが便利になった。「か」を「が」に訂正するためにわざわざ「ga」とキーボードで打つのは面倒だった。

アジアモード(中国語・ハングル)が、Ver.10では、全く別立てだったのが、もう少し使いやすくなっているように見えた。しかし、実際のところは、モード切替の場所が変わっただけで、ページ内混在はおろか、日本語のページと中国語のページが同時に存在することも認められていない。

また、これも相変わらずなのは、「ば」を「ぽ」と認識してしまう悪い癖。
「々」を漢字と認めてくれない。ルビの挿入の位置が悪いのだ。「人《ひとびと》々」のようになる。
縦書きの中の横倒れ英字は、いまだに読んでくれないのか。アジアモードでの縦書き中国語中の横倒れ英字は可能なのに、なんとかして欲しい。

*1:簡体字繁体字・ハングルが読める。

*2:ver.10までを使っての感覚では、対応する新字体がある字を読んでくれない。つまり、「読」「独」が対応する「讀」「獨」を読んでくれない。「牘犢」「髑」は読んでくれるのに。