昨日の続き
higonosukeさんのコメントを読んで。
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とある本において、ルールにのっとらない引用の対象にされてしまった。著作権法上は問題ない、といいはられてみて思ったのは、……との関連が気になったから「第二刷あとがき」を引いたのでした。
「著作権法上問題ない」と思うのなら、なんで第二刷で訂正したのかな、と。
私が、かつて『日本語の近代』の第一刷の「あとがき」を見たときの感想は、「この本は買う必要がないという著者の告白だな」でした。もちろん、既知の情報を構成し直して、面白く読ませてくれる本もありますから、目次を見て、ざっと立ち読みしてみましたが、それでも買う必要はなさそうだ、という感は変わらず、自費出版でもないし、講義録をそのまま刊行したわけでもないのだなぁ、と思いました。とはいえ、この手の話を考えるときには、一応手許に置いて見る必要はあるのかな、とは思いましたけれども。
まともな読書人であれば、この本を読むためには(あるいは、読んだ後、何かを考えようとすれば)、「四氏」や酒井氏の本と引き比べるのだろうと思うのですが、それは期待できないことなのでしょうか。
そういえば、「評伝」と呼ばれるものでも、引用なのか、なんなのか分からないものは多いようですね。
その手の本だ、という風にも思ったのでした。