みつけた

野原さんの、
http://www.yo.rim.or.jp/~nohara/0208.html
http://www.yo.rim.or.jp/~nohara/0222.html
に見える「〜かどうか」についての話で思い出した指摘があったのだが、今日それに行き当たった。
早田輝洋「万葉漫歩(14)」(『言語』1989.2)だった。
早田先生だというのは覚えていたのだが、いつ頃のものだったかを確認しておきたかった。

 ところが最近「誰が優勝する(の)かどうか(分らない)」のような表現がアナウンサーにも使われているし、本誌に掲載された言語学の論文にまで用いられている。疑問詞疑問なのか選択疑問なのか分らず、私などには解釈しがたい表現である。これは第三の形なのであろうか、それともすべて選択疑問の形になって来たのであろうか。

1989年2月の記事だが、そう言えば1988年のオリンピック中継などでよく聞かれたような気もする。

選択疑問か疑問詞疑問か、という問題については、橋本萬太郎『現代博言学』ISBN:4469210862うが、「どこまで追い上げられますかどうか」のような言い方にはふれていなかったと思う。
いや、『現代博言学』では、「何か飲むか」と「何を飲むか」の話だった