判明

三省堂ぶっくれっとを見返していたら*、69号反町茂雄「戦火を免れた古辞書のこと」で、赤堀又次郎のことを「敗戦決定の二、三年前になくなりました」と書いてある。空襲下を未亡人が古典籍を一つだけ抱えて猛火をくぐり抜ける話があるから、敗戦前の没であることに間違いはなさそうだ。


なお、その古典籍は、「文明本節用集」。「これだけは持ち出しなさい」と奥さんに言い残していたとのこと。赤堀又次郎編『国語学書目解題』の「節用集」の項も文明本から始まる。

補記:
このことは、

の87頁当たりにくわしく書いてある(isbn:4582762638未詳だが、「古典復興祭と「天下無双」の珍籍」の章)。
赤堀又次郎のことは第二巻にも記事があるとのことだが、現在未見。
補記:見た。


敗戦前の没とわかり、これで、『国語学書目解題』が公開できる。

補記:
http://d.hatena.ne.jp/higonosuke/20060615