記録の位置

野球で、この打者は打率何割で、得点圏打率何割、とか、よく言うけれど、得点圏打率の平均、打者全員で出した得点圏打率を見たことがないので、得点圏打率の価値がよく分からない。
通常の打率は、まあ二割六分程度が平均的なもので、三割打つと、よく打つ打者、ということになる、というのを知っているわけだが。


ついでに言えば、この投手はそう簡単には打てませんね、とか、ランナーを出してから押さえますね、なんて言うけれど、その辺の数字的な説明は管見にして聞いたことがない。点を取られるかどうかは、「防御率」という数字で示されるが、「被安打率」のようなものを出せば、二割六分程度の平均的打率と比較して、その投手のヒットの打たれやすさが見えそうだ。


犠打の数が分からないから、正確ではないが、たとえばダルビッシュは、728人の打者に対戦し、57の四死球、112本のヒットということだ。これから単純に計算すると、被安打率はなんと、わずか.167。成瀬が.215、グリンが.219、杉内が.227などと比べて、際だっている*1


打者に四死球を加えた出塁率があるように、「被出塁率」を計算することも出来るだろう。「被長打率」も出せるだろう*2

過去の偉人

昔の投手の記録で、見ることが出来るものは、打者数が分からず、イニング数からの概算になってしまう。併殺や走塁死・盗塁死などがカウントできないから、率は低めに出てしまうはずだ*3
村山実は、この計算では通算でも二割を切る。防御率が一点を切った1970年は156イニング投げて85本のヒットだから、単純計算すると.154程度。

書いてあった

http://www.tbs.co.jp/baseball/data/stats_pp.html
被安打率が載っていた。

書いてほしいもの

得点圏打数と得点圏安打数。率だけでは分からない。

*1:http://www.nikkansports.com/baseball/professional/result/2007/pl_pitching.html の数字による。

*2:二塁打・被三塁打の数が調べにくそうだが。

*3:たとえばダルビッシュもこれで計算すると.163程度になる。