更新情報

http://docune.jp/people/851/

「子どもの日」にちなんで、「少年必読日本文庫」*特集。

大江玄圃・間合早学問

http://docune.jp/doc/4283

此書「間合早學問」と題す。少年の人の爲に漢學をする捷徑を示したるもの也。其言卑近に似たれども亦登高の楷梯とすべし。偏に卑俗なるものと思ふべからず。

これも、『江戸時代支那学入門書解題集成』所収。

伊勢貞丈・幼学問答

http://docune.jp/doc/4284

伊勢平藏貞丈は幕府の世臣、伊勢平氏の裔にして名家の子孫也。家傳の學なるを以て尤も武家の故實禮式に精しく其著書甚だ多し。其の見識、亦世の儒者・和學者流の及ぶ所に非ず。此書の如き、以て其の一端を見るべし。天明四年六月、年七十にして歿す。寛政の前數年にあり。若し此の人の存在して白河樂翁侯の時に至らしめば、必ず大に用る所あらん。其の終身、時に遇はずして沒せしこと洵に惜むぺし

荻生徂徠・詩文国字牘

http://docune.jp/doc/4285

此書牘は、徂徠先生の学問の事、又は詩文の大体を論ぜられたるものにて、専ら後生の自得を要し、独得啓発の上に妙慮あることを言はれたり。此れ比世の学問の風一変してより偏に師の講授によりて生徒耳を貴ひ目を卑しむるの弊害多く、之が為に心に得て身に行ふの益あることを忘るヽに至れり。此書中、講釈の十害を論せし処の如きは、句々今の諸生膏盲の疾に中る。熟読して自から省みるべし。

太宰春台・聖学問答

http://docune.jp/doc/4286

此の書は春臺太宰純の所著、春臺は徂徠の高足弟子にして、名、天下に聞ゆ。其の著書亦多く、伊藤東涯と東西並立す。然れども其の學の険詭なる、殆んど端倪すべからす。蓋し天資褊僻にして所見謬陋、此の書の如き、以て其の一端を見るべし。然れども其の博學能辨、一世を推倒するに至りては、尋常腐儒の能く及ぶ所にあらずと云ふ。

中村成昌・知命

http://docune.jp/doc/4287

此書は中村成昌著とありて尾張人なりと云ふ。其先考は醫なる由、初條に見へたる如し。序跋もなければ其いかなる人なるや知らされとも、書中の論する所は頗る卓見ある人也。文政己丑に稿成て天保丙申に之を梓行するとあれは、國學漢學ともに尤も盛んなる時代なり。知命とは五十知天命の語に本づきて其齡五十の歳になれるもの也。書中我邦の大道を論すること、頗る明備にして簡盡せり。學者の道を講することは宜しく如此なるへし

杉田玄白・形影夜話

http://docune.jp/doc/4288

形影夜話は鷧齋杉田先生の著す所なり。杉田翁の事は温知叢書の野叟獨語の解題に於ても既に之を言へり。先生世々醫官なるを以て倭漢の醫術を講究すと雖も、尚未だ足らさる所あるを悟り專ら西洋の醫術を講するに至る。此書の論する所は即ち其發明悟入の初めを言ふ者なり。今日西洋醫方の傳來日に益々熾んにして奇技妙術を學ふに至れるも其初を顧みれば皆先哲の既に發する所に因て然る者なり。尚友の士其れ知らずんはあるべからす

「影を慕いて」にぴったりの作品です。