引用
http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20081018/1224298642
の続き。
『都道府県事典』が届いた。
『ばりでら方言スラスラ帳』にある「全国おもしろ方言ピックアップ」にあたるものは、『都道府県事典』にはないようであるが、「全国の方言ベスト5」は、『全国方言一覧辞典』から抜き出したものではなく、『都道府県事典』の、「県民性」に載せている、5〜8の「方言」から選んでいるようだ。ただし、埼玉は4つしかないので「べえ」を加えているし、神奈川では3つしかないので、「じゃん」「すんげえ」を加え、山梨でも「メッチャカモン」を加え、福岡でも「バイ」を加えている*1。東京は、『都道府県事典』で方言の記載がなく、『ばりでら』では項目がない。
誤引用と見られるもの
- 岡山のモゲルをモデルとする。
- 愛媛のイナゲをイナダとする。
『都道府県事典』の方言記述
『都道府県事典』は、『全国方言一覧辞典』から引いているのだろうと思ったが、参考文献としてあげられていないし、よくよくみると、『都道府県事典』の方言で、『全国方言一覧辞典』に含まれないものもある。
まず気付いたのは富山県。
- キノドクナ
- ダヤイ
- ソボレル
- イジクラシイ
- キトキト
- デカイト
が挙げられているが*2、「イジクラシイ」「デカイト」は、『全国方言一覧辞典』には挙がっていない。
埼玉・神奈川は、『一覧辞典』では、古い俚言が挙がっているのに対し、『都道府県事典』では、新しめの語が挙げられている。
東京方言の記述は、『都道府県事典』に全くないが、『全国方言一覧辞典』には21の項目がある。
とはいえ、全く関係なく編集したものでもないだろうと思うのだが。