梅田

梅田に出る用事があり、阪急古書の街に行くつもりだったのだが、つい紀伊國屋に入り込んでしまい、けっこう時間を食ってしまった。貼ってある書評欄をながめたり(日経新聞杉本つとむ『語源海』と小学館『日本語源大辞典』の比較など)。結局雑誌を一冊買ったのみ(『レココレ』)。

したがって、古書の街は駆け抜ける程度。今村明恒『蘭学の祖今村英生』は、うわづら化しているのだが*1、100円だったので保護する。

やはり100円の浜田青陵『考古学入門』は創元社版。梅原末治の手が入っているようで、うわづら化は断念。日本児童文庫版『博物館』だと大丈夫だろうか。

浜田青陵と言えば、有坂ショウ蔵の『発明発見物語』(小学生全集)もうわづら化したいと思いつつ所蔵しているが、スキャンしていない。これも、『考古学入門』同様、有坂ショウ蔵自身の挿し絵だ。

やはり100円で、田中萃一郎、岩波文庫『東邦近世史』下巻。自分が持っている一冊を確認する暇も無かったが、上巻だった。あと中巻を持たない*2。復刊されたのは、いつだろう。岩波の復刊はあまり買わなくなった。

同じく100円。川瀬一馬『校注花鏡 附・至花道 九位』わんや書店*3。「昭和27.12.25印刷。昭和31.1.20再刷」とあるが、刊記より後の「川瀬一馬編著」のところに、「校註 花鏡 附・至花道 九位次第 (近刊)」とある。近世期の蔵版目録ならありそうなことだが、昭和でもこんなことがあるんですね。