「極道」報道

産経新聞の記事によると、中学の国語教師が貼っていた「極道」の文字が問題になったらしい。なかなか興味深い記事である。

  • 「道をきわめる」という意味で掲げていた
  • 「きわめみち」と読ませていた

ということである。誤解をあたえる、という指摘はまさにその通りだと思う。しかし、産経新聞のコメントが、興味深い。

ちなみに「極道」と書いて「きわめみち」と読むには送り仮名の「め」が必要で、広辞苑にそうした読み方の取り扱いはない。「道をきわめる」の漢字は「究める」が正しい。

いかにも、言葉とがめの好きな産経新聞らしいコメントだと思う。

しかし、「道をきわめる」際には、「究」しか認められないのであろうか。

「究」は、「かんがえつくす」というように意味が限定してきているように思えるが、「極」にはそうした限定はないかと思える。それで「極」を選んだ、と主張することが可能であるように思える。「究」で書くと「道」が、道学的な意味に限定されてしまうおれもありますし、などと。

「これは熟語ではなく漢文(の白文)です」と主張したらどうたったろう。近づいて見たら、角筆でレ点がついてたりして。そして教訓、「見た目は怖そうでも、真面目な人かも知れません。見かけで判断しないようにしましょう」

中学ではだめでしょうかね。