記憶に蘇るメロディー

本棚に笑福亭鶴瓶『哀しき紙芝居』(新興楽譜出版社 昭和57.8.8)があった*1。つい先日、ある同僚の人が、「鶴瓶が面白い」と言っていたのを思い出して手に取ってみる。

祖母に当たる人の名が、「駿河富士」という出来過ぎた名前だとあり、面白く思う。しかし、「駿河富士」というのは妙な呼び方だとも思う。アンマークトの、デフォルトの、富士が、駿河にある富士で、その他の地域にある〈富士に似た山〉が「○○富士」であって、「駿河富士」とは特殊な時にしか言わないように思えた。言ってみれば、銀座を「東京銀座」と呼ぶ感じだ。

ところがあるんですね。「下田富士と駿河富士」というような言い方が。知りませんでした。

鶴瓶が、名古屋の深夜放送に出ていたのは覚えていた。私も中波BCLを楽しんだ世代である。しかし、その番組名は忘れていた。「ミッドナイト東海」という文字列を見たときに、頭にメロディーが浮かんだ。「ミーッドナーイト、とーーかい」。耳に覚えがある。しかし、違うかも知れない、とも思う。なぜなら、「オールナーイトにーっぽーーん」と似ているから。リズムは殆ど同じ。オールナイト日本のほうが、「ぽーん」と伸びるのに対し、「とーーかい」の「かい」が短いぐらいだ。

私が頭の中でオールナイト日本のメロディーを元に捏造したメロディーなのか、本当にミッドナイト東海で流れていたメロディーなのかが気になるところである。

そういえば、二三日前、「九州大会」という文字列を見たときにもメロディーが頭に浮かんだ。なぜこんなものを思い出したのだろう。二十年以上振りに蘇ったメロディーだと思う。「ポーップコン、ポーップコン、きゅーしゅーたいかーいー」というそれだけのものだ。これはなんだろう。ポプコンの九州大会がどうしたというのだろう。
ちょっとよわよわしい感じの男性ボーカルがギターで歌っているものだ。

*1:手持ちの本には見当たらないがISBNが付いていた。ISBN:4401612000