版面権

今日、びっくりしたのは、文字・活字文化振興法案

うわづら文庫は、一応、「「版権」に鑑み」、著作者の死後五〇年だけでなく、発行後五〇年を経過したものを載せているから、まあ、大丈夫だと思うが、そういう問題ではない。

著作権は、出版社ではなく著作者に属するのだ、という常識がようやく、広がりつつあるというのに、出版社としては、「版面権」という形で書籍の権利を自分のものにしたいのであろう。

編集したりだとか、校訂(単なる校正ではなく)したりだとかに、著作権著作隣接権が発生する、というのは理屈として分かるのだが、版面に権利が発生する、というのは、やはりピンと来ない。デザイン的に創作したという版面への権利ならばわかるが、活字をOCRにかけて電子化するのが版面権を侵す、というのは、やはりピンと来ない。OCRしてレイアウトを保持したままPDFなどに保存、ということが版面権を侵す、というのならまだ分かるが、単なるテキストファイルを作るためにOCRにかけるのさえ、版面権を侵すものである、というのであれば、やはり分からない。



もうひとつ、びっくりしたこと。ラジオでアタックNo.1の新しい歌を聴いたら、「ワンツーアタック」の部分が「ワントゥー」と発音されていたこと。
365歩のマーチ」がもしリバイバルされたら、これも「ワントゥー」になるのだろうか、とか、ボクシングでも「ワントゥー」なんて言っているのだろうか、と考えたことであった。