谷沢永一『日本近代書誌学細見』ISBN:4757602286内藤湖南の条、湖南の文を引用し終わった後の、谷沢氏の最後の一文、

それでも『国書解題』は増刷を重ね、無邪気な学徒を迷わし続けたのであった。
を読んで、『タモリ3』の「それでも演歌は売れ続けたのでした」を思い出して、つい笑ってしまった。これは、オーヤママサコなる高音の話者*1に「演歌は嫌いだ」とさんざん言わせた後に、ナレーター(タモリ)が言うものであった。

*1:モデルの人物を聞き書きした江森陽弘氏の本がありました。饒舌の言語資料として手許にあります。