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 電車を降りた後、いつもとは反対側の改札に出て、商店街内の新古書店にゆき、文庫本を五冊ほど買う。
 職場への途中にある古書店の店頭均一210円を見ると、まあ専門分野の中に入る本があったので、それを手にして店内へ。レジへ行く途中、右手の新書コーナーを眺めるが買いたいものはなく、そのままレジで210円を払う。そして、店を出ようと、歩いて行くと、右手に目を引く本が何冊か置いてあった(帰りの右手だから先程の向かい)。値段を見ると、安い! というわけではないが、けっして高くはなく、ちょうど欲しくなるような値段が付いている。手に取ったもののうち、「これは今買わなくてもよいな」と、本棚に戻す値段のものもあったが、買いたくなるものが何冊もあって、結局七冊で7200円分購入。専門分野に近いものはさておき、谷沢永一編『なにわ町人学者伝』*潮出版社 昭和58.5.10)を1200円で。刊記の著者は、谷沢永一・筒井之隆・肥田晧三。筒井之隆は、読売新聞大阪本社の社員とのこと*1。扱っている人物は、富永仲基、入江昌喜、木村蒹葭堂、草間直方、山片蟠桃、橋本宗吉、間長涯、平瀬露香、南木芳太郎、佐古慶三。筒井之隆「《聞き書》佐古慶三傳」、肥田晧三「大阪の名著発掘」あり。
参考文献 内藤湖南「大阪の町人と学問」

*1:昭和57年、読売新聞・大阪版朝刊に連載されていたとのこと。読売新聞大阪発刊三十周年の企画であったと。