読んでからバラすか、バラしてから読むか
読む、といっても、ただ、メモも取らずに、楽しみとして、あるいは教養として読むのであれば、バラさない形で読むのが読みやすいに決まっている*1。
問題は、メモを取ったりするような本の読み方の場合である。
電子化など考えていなかったころ、専門書ではなく、普通の本などで、気になる部分があったときには、ページの角を折ったりしていた。場合によっては、どの部分であるかが分かるように、ぐっと思い切り折り込んで、当該箇所にページの角があたるようにしたりもしていた*2。
私は付箋紙(不審紙)を使おうとしても、すぐ無くしてしまう。ポケットに入れて置いても、くっつかなくなってしまう。それで折り込み方式にしたのだ。
ところが、この折り込み方式は、バラしてスキャンするときには、戻さないといけない。紙が詰まると言うことよりも、ページの全体が見えないことが問題だからだ。
スキャンする前に、問題の部分をメモしようと思うのだが、メモするときには、「これをOCRで読み込んでメモしたい」と思ってしまう。しかし、紙を伸ばさないとADFにはかけられない。かといって、いまからADFにかけようと言う本をわざわざフラットベッドのスキャナで読み込むのは妙だ。あるいはそのページだけADFで読み込んで忘れない内にメモするか。あるいは、ページのどこかに、「要メモ」などと書き込んでから折り目を伸ばすか*3。
バラしてから読んでいれば、このジレンマはないのに。