三条京阪

店内に入ると、「単行本500円」の貼り紙が見える。ぬか喜びになってはいけないので、まず店員さんに「単行本」の定義を尋ねる。「このあたりとこのあたりの本です」と曖昧な答えしかもらえなかったので、大型本などはダメなのですね、と問うと、そのような感じで答えが返ってくる。

そんなことを問うたのは、店頭に、角川古語大辞典の第二巻が置いてあったから。あれが500円なら、買うのだが。


落ち着いてみてゆくと、この店では、値段シールに「タンコウボン」などと書いてある。これが、値引きの対象なのだろう、と納得する。


古典大系が三冊ばかり並んでいたが、その中から、持っていない確率がかなり高い『竹田出雲・並木宗輔 浄瑠璃集』を手に取る。


105円文庫から、パラフィン時代の岩波文庫パラフィンなしのものを三冊ほど。

昨日、四天王寺で、無視した新書・文庫のことが思い出されるが、今日は、アルコールも入っていることで、のんびりと本を選べるからよいのだ、と自分に言い聞かせながら、本を見ていった。


河原町今出川のバス停前の新古書店では、何も買わなかった。)

既読感ではないが……

電車の中で

竹田出雲・並木宗輔浄瑠璃集 (新 日本古典文学大系)

竹田出雲・並木宗輔浄瑠璃集 (新 日本古典文学大系)

を眺めていたら、

腹を切った二人の人物が、苦痛をこらえて長い時間歩いたり笑ったりする芝居に、生理的不快感を覚える人も少なくないだろう。だが、それは人間の俳優が演ずる歌舞伎の場合である。書き卸しの浄瑠璃では、肉体を持たぬ人形の演技で、歌舞伎におけるごとく、観客の日常的感覚を刺激して、生理的嫌悪感を喚びおこすことなく、……

という解説の文章が眼に入り*1、先日どこかで読んだ文章を思い出す。「アニメと実写」について論じたものではなく、「漫画とアニメ」について書いたものだった。

漫画では、左門豊作と花形満の背景であった鯨と虎が、アニメでは左門が鯨となり花形が虎となる滑稽さ、とかいうような内容だったようなものだ。

縦書きで読んだような気がするので、ネット上のものではように思うのだが、そんなことが書いてある本を最近開いたっけ、とも思う。

*1:内山美樹子「作者と作品」