万葉調?

日本おみくじ紀行 (ちくま文庫)

日本おみくじ紀行 (ちくま文庫)

の、大神(オオミワ)神社のところに載っていた「万葉の歌」の一つに、次のようなものがあって、とても驚いた。

うまないた たたくなゆきそ けたぐりて みてもわがゆく しがにあらなく

通常の歌を忘れさせられてしまうほどのインパクトがある。「けたぐりて」など。「うまないた」も「馬鳴いた」と読んでしまうのではないか、と心配になる。

通常は、次のような感じ。

うまないたく うちてなゆきそ けならべて みてもわがゆく しがにあらなくに

字余り歌を、無理矢理、字余りでなくしているように見えるが、他の歌を見ると、そうでもない。


著者の写し間違いもありそうだが、写真の「第一番」では「あたらしき」という転倒形と「いやしげ世ごと」という濁点とが気になる。

他の歌にも、へんなものがあるが、いずれまた。