万葉調?
- 作者: 島武史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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うまないた たたくなゆきそ けたぐりて みてもわがゆく しがにあらなく
通常の歌を忘れさせられてしまうほどのインパクトがある。「けたぐりて」など。「うまないた」も「馬鳴いた」と読んでしまうのではないか、と心配になる。
通常は、次のような感じ。
うまないたく うちてなゆきそ けならべて みてもわがゆく しがにあらなくに
字余り歌を、無理矢理、字余りでなくしているように見えるが、他の歌を見ると、そうでもない。
著者の写し間違いもありそうだが、写真の「第一番」では「あたらしき」という転倒形と「いやしげ世ごと」という濁点とが気になる。
他の歌にも、へんなものがあるが、いずれまた。