本の破り方・糸綴じの場合―97531、97531

糸綴じ(糸かがり綴じ)の場合、16ページ(8枚)分が一纏まりになっていることが多いので、以前は8枚ずつの纏まりに引きはがしてから、それを4枚ずつに分けてゆく、という手順を取っていたのですが、近頃では、最初から4枚ずつ引きはがすようにしています。そうすれば、はがす作業と、分ける作業が同時並行的に出来るわけです。


具体的に書くと、p1からp16までが一纏まりの場合、p8とp9の間に綴じ糸が見えます。p7p8とp9p10が一枚の紙になっているわけです。p5p6とp11p12、p3p4とp13p14、p1p2とp1p16も同様に一枚紙です。p1からp8までを掴んで破りますと、糊が残ることもありますが、一応ばらけます。次にp9からp16までを掴んでp17から剥がすように破りますと、これまたばらけます。こうした作業を繰り返すわけです。

その際、目安となるのがノンブルです。4枚ごとに剥いで行くと、1,9,17,25,33,41,49,57,65,73,81という具合になりますが、下一桁に着目すると9,7,5,3,1となってゆくわけです。

時折、写真ページの挿入など、糸のかがり方が、数字とずれてしまうことがあるので、綴じ糸が見えるかどうかも気にしつつ、破ってゆきます。


9,7,5,3,1と、カウントダウンしている気になるので、5のつもりで開いたページが7だったとき、つい次のページが5であるように錯覚してしまいます。次のページは当然9で、5は前のページです。