字母を同じくする変体仮名

書店から『新潮文庫 山本周五郎の本 解説目録』をもらってきた。この手のものにも発行年月日を付けてほしいものだと思うが、それはさておき、年譜の中にある、山本周五郎の最初の妻の名が目についた。「きよ〓」である。〓のところには、「以」をくずし「い」までは崩れていない平仮名が入っている。


戸籍などの字体は画像主義だが、このような、「い」と同じ字母の仮名も、その形を維持するのか、するとしたら、どこまで維持するのか、ということが気になる。たとえば、「き」の字は、4画でないと私の名前ではない、とかいう人がいたりするのかな。