歿後

ある本をうわづら文庫にしようと思ったのだが、「後記」の、

原稿は學位論文提出のための筆生による淨書原稿であったため、轉寫の際の誤記、脱字が意外にも多く、また、諸論文も、雜誌掲載時のままの誤記も多いことが後に至って判明したのである。さらに著者の死後、遺族の**より**への轉居等により、著者自筆の原稿は散逸し、發見されず、遂に、**關係の諸氏の御厚意に甘えた次第である。しかし、本書に萬一、誤記等殘っていたならば、それはすべて、**の責任であることは勿論である。

などというのを見て断念する。


しかし、いろいろと考えさせられる。