2007-02-20から1日間の記事一覧

「ひとつなみ」

風巻景次郎『中世の文学伝統』岩波文庫(1985.7.16)、p140の2行目から。 和歌であるが故にひとつなみに同じく人間の詠歎だという風にうけ取る限り、実朝が何故あの歌を残したかは永久に解決しがたい問題であろう。 「ひとしなみ」?

既視感

神西清編『新文学講座 第三巻 技術編』新潮社 昭和23.12.30 に、岩田豊雄「会話について」という文章がある。言わずと知れた獅子文六だが、そこに、 例へば、落語家が新作落語といふものをやって、会社員なぞを扱ふ。 「オウ、花山君、ご健康いかがですか」 …