M2の冬。奨学金はいる。
1984.12.14
*幻邑
小林英夫『言語研究・問題篇』 2000円
岩波文学1972.4沖縄の文学・文化 250円
二冊で2200円にしていただく
1984.12.14発
*渥美書房
『方言』14冊 4000円+送料450円
1984.12.26
*生協
言語生活 1月号 480*0.9=430円
1984.12.28
*井筒屋歳末古書市
本居宣長全集 5 2500円
長沢和俊『敦煌』筑摩書房グリーンベルトシリーズ68 150円
鈴木重幸『日本語文法・形態論』 800円
*飯塚・宮部書店
池上嘉彦『ことばの詩学』岩波書店 1300円
? 2500円
江上波夫・大野晋『古代日本語の謎』毎日新聞社 500円
(三冊で4000円にしてもらう)
藤堂明保『中国語音韻論』 5000円
中国詩人選集索引 100円だが負けて貰う
*1:テキストだから.85掛のようだ。
*2: 名機と言われたPC6001シリーズの後継機種として、フロッピーディスクドライブ(3.5インチ)を備え、漢字も拡張ボード無しで常用漢字程度は使えるということで選択した。テレビパソコンという歌い文句で、キーボードもワイヤレスだった。ただ私はテレビパソコンにはせずに手持ちのテレビに繋いだ。
当時私は修士課程の2年で、奨学金を貰い始めた年である。1年の時は選ばれなかったのだが、2年の時の追加で選んでもらったのだ。ところがこの年は国家予算の成立が遅れ、お蔭で奨学金の貰い始めが12月であった。従って12月には奨学金が8ヶ月分も入るということで、たしか6万*8=48万円ではなかったか。勿論書籍代に消えて行くものが多いのだが、消えて行く前にパソコンでも買おうと考えたのであった。
付いてくるワープロはユーカラ。このワープロソフト上では、第1水準の字はすべて使えるようになっていた。16dotの文字であったのだが、買ったプリンタが8*6dotというものであったので、とても見られたものではない。見られたものではないのだが、進学生歓迎のパンフに使ったりした(後にこれと同じ字体を日本方言研究会の発表原稿集で見て微笑む)。
当然のようにBASICの勉強。文字を大小で比較してsortするプログラムを考え、データを入力したのだが(勿論1バイト仮名)、200語ほどだったか、入れた時点でメモリが足りなくなることが分かり、がっかり。雑誌に6601で作るデータベースソフトというのが載っていたので打ち込み掛けたが、断念。BASICはよいとして数字の羅列を打ち込むのはつらかった。
結局この6601は玩具となった。かといってゲームはピンボールぐらいだった。喋らせることが出来た(アクセント指定、無声化の指定などもあった)のでそれを入力したり、音楽を演奏させたり、それを組み合わせて歌を歌わせたり、である。タイマー内蔵なので目覚まし時計にもなった。ルネサンス音楽を入力したのだが、それがPCM音源でけたたましく鳴って、私は目覚めるのであった。