中国
10月23日(星期五)
ラジオ日本では6時半から天皇歓迎の晩餐会の同時中継をやっている。天皇の「お言葉」の途中で7時になり、英語放送の時間だがどうするのだろう、と思ったが、そのまま続けて放送した。テレビの方では、7時からのニュースで、かなり長めに天皇のことを報じていた。中国のテレビとしては、破格の扱いだと思うが、日本のテレビではもっと大騒ぎであろう。
10月24日(星期六)
散歩する。文体用品店で、隣の本屋のお兄さんもやってきて、「天皇が来たな」と言われる。「明日西安に来るぞ」というので、「何時に来るか知っているか」と聞くと「明日12時に大雁塔に来るぞ」と言われる。ピンポンのラケットと玉を買う。5.4元と4角。
午後から学校のバスで3年生と鼓楼・清真寺へ行く。
まず鼓楼へ行く。2元5角。鬼瓦とでも言うのであろうか、それに気付く。小雁塔が見えた。柳州少数民族服装展というのもやっている。柳州は広西自治区にある。
土産物やの並びを潜りぬけてから、清真寺へ。董其昌・米芾の字があるというのだが、至る所にそれが有って、どれが古い物であるのか分らない。
出た後、西の方に向う、回族の住んでいる所であるが、どうしたわけか飼い鳥の姿がとても目につく。
夕食は回族料理を食べようと言うことになって、西大街をさらに西に向って歩いて行く。食べ物屋がずらりと立ち並んでいる所が有り、その中の1軒で羊肉泡モを食べる。饅頭を砕いた物を羊肉のスープに浸けた物であろうか。他に春雨のようなものも入っている。まあパン粥のようなものである。見た時にはきっとこれは不味いのではあるまいか、と思った。名物にうまい物なし、とも言うしなあ、と。しかし、食べてみるとそうでもなかった。
お好み焼のように小麦粉をヘットで薄くあげながら、その中にひき肉を挟んで伸ばし、更に焼いて丸めて食べる、というものを作っていたので買ってみる。すこし山椒がきつくて舌がひりひりする。
帰りは鐘楼まで歩いて、そこから公共汽車で帰る。
10月26日(星期一)
天皇は、昼のラジオ日本によると朝9時半に大雁塔に登ったそうである。