中国

11月3日(星期二)

 井上靖の『あすなろ物語』『幼き日の〜〜』『波涛』読了。

11月4日(星期三)

 今日は資料室から借りてきた小説新潮1984年10月号などを読んでいる。筒井康隆「スイートホームズ探偵」森村誠一「殺意の複製」などである。

11月5日(星期四)

 裏門を出たあたりで古本を売っている様子で、日本の雑誌も有りそうだったので、散歩がてら行ってみる。なんと日本の雑誌ばかりであった。値段を聞くと、週刊誌が二元、文芸春秋が三元であるという。芥川賞発表の文芸春秋一冊と、新しめの週刊朝日週刊文春をかう。
 昨日買った文芸春秋の「村の名前」を読む。中国のことを扱った作品であるが、いまひとつである。丸谷才一の深読みのお陰で芥川賞をとったのではないか、と思えてしまう。
 ベッドで井上靖『海峡』読了。

11月7日(星期六)

 井上靖氷壁』読了。その後、『上海人在東京』を読み始める。

11月9日(星期一)

 図書館に行く。『漢語等韻学』を返却し、『中国語に対応する漢語』『古代寓話文学集』を借りる。

11月10日(星期二)

 今日も図書館に行く。『国語史資料集』『あらかわ外来語辞典』『図説日本語』『中国語講座初級』らを借りる。『国語の中に於ける漢語の研究』『国語史辞典』はカードには有るが、没有であった。

11月16日(星期一)

 漱石『それから』読了。
 漱石『門』・司馬遼太郎『覇王の家』読了。

11月18日(星期三)

 エコー検査(超声波)である。一旦病室に戻って、今度は遠くの病棟にCT検査に行く。ここでも尿を溜めていなければいけないと言うことでお湯を大量に飲まされる。「息を吸って」は判るが、その後止めるのか、吐くのかが判らなくて、随分息苦しかった。黒板に書いてあった「打油詩四首」のうち、一番面白かった第二首。
 莫愁秋去是寒冬 CT室里送春風 肝胆相照知心肺 病魔无情人有情
 「肝胆相照らす」には笑ってしまった。
 漱石『明暗』読了。

11月19日(星期四)

 ドストエフスキー罪と罰』(米川正夫訳)、井上靖しろばんば』『天平の甍』読了。

11月20日(星期五)

 梶井基次郎檸檬』(新潮文庫)読了。

11月21日(星期六)

 樊祥達『上海人在東京』なんとか読了。

11月22日(星期日)

 山本有三『新編路傍の石』読了。

11月25日(星期三)

 電視報を買う序でに郵便局の方に入ってみると、お年玉つき年賀葉書が売っていた。やはり中国にも有るのだ。
 石川達三『幸福の限界』読了。

11月27日(星期五)

 山本有三『波』読了。

11月28日(星期六)

 山本有三『真実一路』読了。

11月30日(星期一)

 古典全書本『竹取物語』うちいれる。