土日回数券を買うか、時差回数券を買うか迷うが、思い切って土日回数券を購入。今日明日の往復で4回分使うことになるが、8月までにあと3回、土日につかうことが必要になる。いや、別に必要になるわけではなく、使わないと損をしてしまう、ということ。

午前中は表記研究会に参加。春の学会の時には、土曜日の午前中に開催される。(隣では変異理論研究会が開催されていたようだ)。遠藤邦基先生のご発表で、平安時代に筆写された三十六人集の表記(と音韻)についてのお話。全体的に興味深く拝聴。

関連資料として挙げられた『仮名書き往生要集』で、「天女」を「天上」と書いたのではないか、と見えるものがあった。だとすると、「てんぢょ」を「てんじゃう」で表記したと見なければならない*1。しかし、これは「天よ」と書いていると見ることが出来ると思った。すなわち、「てんにょ」という発音を「てんよ」の連声形だと誤認して「天よ」と表記したと見るのである。

表記研究会は12時過ぎに終了し、12時半から午後の打ち合わせ。

13時半からシンポジウム。「字余り論の射程」。いろいろ刺戟される。いずれここに書くかも。

17時から総会。来年度から会費値上げ。

18時から懇親会、鏡割り。久しぶりのお話しできた人が何人か。

20時頃に抜けて、4人で居酒屋に。「濁点の拡張」の話に。

「ba」は「ば」と書くということですが、「mba」はどう書けばよいでしょうか、「ま゛」でしょうか。
と聞かれて困った、というような教育者の回想を読んだか聞いたことがあるのだが、はて、どこでだろう。
酔った頭で思い出したのでぼけていたが、考えてみると、これは聞いた話だと思う。「ba」とか「mba」とかは、耳で聞いたものだから。聞かせてくれたのは、小学校の先生か、中学校の国語の先生ではなかったか。

*1:四つ仮名の混同と、〈オと連母音アウの通用〉の両方が必要になる。しかも、仏教書を漢音で読んでいることになる。