好きな歌

音楽、というよりも、歌が好きな私です。歌の乗っていない音楽はなかなか覚えられません(区別がつきません)。かといって、ラップは、どうも苦手です*1。言葉がメロディーに乗っているのが好きなのだと思います。

さて、id:higonosukeさんから、音楽についての定型質問に回答するという回覧板のようなものが回ってきました。昨日、たまたま、対談文庫本を整理していて、『谷川俊太郎の33の質問』(ちくま文庫ISBN:448002042X)を、眺めていたのですが、これも、定型質問を複数の人に投げかけるものでした。こういう形式はwebではありふれているけれど、これを読んだときには、面白く感じたものでした。私ならどう答えるだろう、と思ってみたりもしました*2

私は、アンケートの回答を考えるのは嫌いではないのだけれど、実際に書くのは苦手です。でも、まあ、書いてみましょう。


コンピュータ内の音楽ファイルの容量は計算不能です。一つところに纏まっていないし、音楽でない音声ファイル*3もある。


「今聞いている曲」は、なしですね。近所の幼稚園から人の声が聞こえますが、音楽は流れていません。折角だから、何か聞こうか、とも思いましたが、面倒なのでやめました。さっき、ちょっと車に乗ったのですが、その時に聞いていたのは、次の項目に書くCDです。車を降りるときに流れていたのは、ハイ・ファイ・セットのスカイレストラン。荒井由実作詞、村井邦彦作曲。


直近に買ったCDは、東京シティ・ポップ70's*4ブックオフでは、普段はCDコーナーまで見るゆとりがないのですが、たまたま、初めていった店で目に入り、購入しました。五月頃のこと。その前に買ったのは、三月のナイアガラムーンですから、あまりCDを買う方ではありません。


「よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲」
これ、難しいですね。

まずは、私をナイアガラファンにしたアルバムである「ナイアガラ・カレンダー」*5の中から一曲選びたいところですが、一曲だけというのが難しい。これ全体で一曲、というわけには行きますまいか。十二月の「クリスマス音頭〜〜お正月」は好きな曲ですが、この様な曲だけが12も入っているとそれは疲れます。二月・八月のストリングス系(山下達郎アレンジ)もよい。十一月も大好き。ええい、九月の「名月赤坂マンション」にしましょう。私をナイアガラワールドへ導いてくれたのは、多分、この曲です。いずれにせよ、ナイアガラカレンダーは、自分の音楽趣味を演歌系であると狭めていた桎梏を解かせてくれるアルバムでした。


自分の音楽趣味を演歌系であると思わせた元凶の一つが、三橋美智也「達者でナ」でした。「元凶」と書いてしまいましたが、今でも好きです。この曲を気に入ったのは、小島一慶パックインミュージック(火曜パック。カパ)の最終回、最後の曲としてかけられたときです。いつもキャンディーズなんかが掛かっている番組でしたが、最後に一慶さんが泣き声で「一番好きな曲」と言ってかけたのだったと思います(録音テープを持っていたのですが紛失したか、壊れたか)。私もえらく気に入りまして、修学旅行のバスの中でこれを歌い、以後、「演歌の○○」というレッテルを貼られてしまったのでした。


でも、いわゆる「演歌」で、「これはいい」というのは、そんなにあるわけではありませんでした。そんな中でクールファイブはお気に入り。前川清の歌声は好きでした。欽ちゃんの番組で、第九のソロの部分を、「オー」だけでしたけどやってくれて、「うまいなぁ。いい声だなぁ」と思いました。もっと聞きたかったのですが、「オー」の後は、ハナモゲラ風ドイツ語を言って終わりだったのが残念でした。今の前川清は、その頃に比べて、あまり私の心に沁みてくれません。曲に恵まれない、というのもあるのかもしれませんが。また大瀧詠一「幸せな結末」を歌っていますが*6、もっとよく歌えたはずだと思います。山下達郎大滝詠一は新春放談において、「前川節が出てよかった」と言っていましたが、いや、もっとよく歌えるはずです。もちろん、私が望んでいるのは、物真似でやるような前川節ではありません(それはそれでもよいのですが)。あの、伸びのある前川清の歌いっぷりです。内山田洋とクールファイブからの一曲は「ラストソング」にしましょう。「誰か、あの歌を聞かせてくれないか」ではじまり、「歌える人はもうここには居ないのか」で終わります。
そういえば、桑田佳祐は、若い頃、前川清が好きでその髪型を真似ていた、とどこかに書いていたのを思い出しました。



男声が三人続きましたから、あと二人は女声にしましょう。



五輪真弓。この人は、暗めの歌ばかり有名で、声質も暗めのものと思われているようようですが、「ミスター・クラウディ・スカイ」の気持ちのよい声が好きです。この伸びやかな歌声、いいです。「鳥になれ」も伸びやかな感じがありますが、もっとよいと私には思えます。
実は、これが本当に五輪真弓のものだったのか、自信が持てずにいたのです。ラジオなどでは、五輪真弓といえば「恋人よ」ばかり。CD屋で見てもこの曲は入っていない。別の人だったのかな、と。五輪真弓でなくてもよいのですが、この歌声をもう一度聞きたいと、ずっと気になっていました。先日、思い付いてネットで検索してみると、やはり五輪真弓であり、自分の記憶違いでなくほっとしたのでした。しかも、試聴できて十数年ぶりの渇を癒す。また、150円程度でダウンロードできるというので、手続きをして、たっぷりと聞いたことでした*7。試聴可能な出だしの部分が好きなのです(違ってました。試聴可能なのは途中の部分でした)。


NHK少年ドラマシリーズといえば、「タイムトラベラー」と来るのが定石ですが、新田次郎原作の「つぶやき岩の秘密」というのもあります。これの主題歌、「遠い海の記憶」。ちゃんと見ていたわけではないのですが、主題歌は最終回の青い海の映像と結びついて、強く印象に残りました。
誰が歌っているのか覚えていなかったのですが、11年前*8山口市内のカラオケ店でこの曲を発見し、歌えもしないのにこれを流し、懐かしんだのでした。歌い手は石川セリであることが判明。しかし、その後、積極的に探すことはしていませんでした。これも先日、思い立ってネットで検索し、入っているアルバムを確認*9レンタルショップで借りて聞いたことでした*10



以上です。書いている途中で「今聞こえている曲」として、幼稚園から「お時計さん」などが流れてきましたが、それもずいぶん前。長い時間を使ってしまいました。

駅伝はなし、ということで。襷は繋げませんでした。

higonosukeさんがお書きの、「東京オリンピックマーチ」というのは、どういうのか覚えていません。私は東京五輪の記憶は無く、市川崑映画では開会ファンファーレが印象に残っています(それと雨の場面に流れていた、わらべうたかと思われる*11メロディー)。古関裕而といえば「スポーツショー行進曲」でしたっけ、NHKのスポーツのテーマ。あの曲と、黛敏郎の「スポーツ行進曲」、日本テレビのスポーツのテーマが、なかなか区別できずに、高校野球の情景を思い浮かべて出てくるのがNHKの曲だ、と自分に言い聞かせておりました。しかし、「恋のナックルボール」に引用されているのが日テレだ、と簡単に判るようになりました。

フランク永井もいいですね。「西銀座駅前」。「おれは刺戟が欲しくって」ですね。なお、上記「東京シティポップ70's」には、山下達郎作詞作曲の「ウーマン」が入っています。「冬のリビエラ」同様、八十年代だから「特別収録」となっています。

*1:いい声だなぁ、と聞き惚れるようなラップがあれば別なのかも知れませんが。

*2:「好きな笑い話は」というのがあり、これは答えを決めた。「アイウエオとイロハのどちらが好きか」「宇宙人に話しかけられたら」という質問もあった。http://d.hatena.ne.jp/jaikobusu/20050317 ここに引用してありました。

*3:落語・方言・昔のラジオ放送などなど。音楽であるともいえるし、ないとも言えるような浪曲も。

*4:

*5:

NIAGARA CALENDAR

NIAGARA CALENDAR

*6:

*7:http://bit.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/MayumiItsuwa/download/d3.html

*8:放送から21年後ということになる。この11年前はつい先日という気がするが、32年前は大昔だ。

*9:

ゴールデン☆ベスト 石川セリ シングルス・アンド・モア

ゴールデン☆ベスト 石川セリ シングルス・アンド・モア

*10:その直後、知人のご厚意でドラマのDVD(

NHK少年ドラマシリーズ つぶやき岩の秘密 [DVD]

NHK少年ドラマシリーズ つぶやき岩の秘密 [DVD]

)を貸していただき、見ることが出来ました。感謝しております。

*11:「ネーニャモヤー」というような歌詞がついているのを別のところで知っている。