尾道

今日は尾道。昼食を含んだ自由時間があった。みんなと一緒に「文学のこみち」の石碑などを眺めたあと、ひとり階段を降りる。

階段の途中で地元の人に、「これが大林の病院の看護婦寮だった建物」など話しかけらる。

ブックランド踏切を渡りアーケードにはいり、西進し、まずはブックランドで少し摘む。文庫は値札が貼っていないものが100円だと云うことで、100円のを二冊(子供への土産も)と250円の長澤和俊『シルクロードの旅人』徳間文庫ISBN:4195985463

 


 

 
 

 

尾道書房次、尾道書房。店頭の100円文庫は今ひとつ心ひかれず店内へ。店番の人が、電話で読書感想文の話をしている。小中高(北海道や高地などを除く公立校)の夏休みも終盤だ。
これといって欲しいものはないが、何か一冊は買って帰ろうと文庫棚を探し、150円の講談社文庫の短編ミステリー集を一冊。『どんでん返し』。「グリーン車の子供」が載っていたからだが、これは戸板康二であったのか。多分、この短編と思われるものの評をどこかで読んだのだが、読んで確かめてみたくなったのだ。

 

 

画文堂を商店街から
画文堂、ここは一階がブックカフェ?のようになっている。まず二階から見て行くと、非常に楽しかった。時間が過ぎて行く。財布と相談しながら楽しむ。一階のカフェの側面にある本にはビニールカバーを掛けているものが多く、これも売り本だろうかと尋ねると、そうだということでここも見て行く。中公文庫、ちくま文庫が結構並んでいる。高いものは高いが*1、そうでないものは、そうでもない。あまり見かけないもので定価の半額程度(以下)のものも多く、つい沢山、手にしてしまう。会計は5020円にまで到ってしまった。
会計をしている時に、同行の人に会う。昼食を済ませてきたという。

ブックプラザ時間が少しあるので、アーケードの西端のブックプラザへ。アーケード街では多くの同行の人に会う。この店では何を買おうか迷った。150円のよくありそうな新書にしようかと思ったが、それも詰まらないので、奮発して500円の小さな国語辞典を買う。少年クラブの付録とのこと。ビニール袋に包まれていて、中身の確認は出来ないが、えいやっと購入。昭和30年。少年雑誌の付録類がまとめて置いてあるのはミス古書に書いてあった通り。

そういえば、どの三軒にも、値段は後の表紙を「はぐったところ」にある旨、掲示があった。

集合時間まで少ししかないので、コンビニでパンでも買って、と思ったが見当たらず、たこ焼きを買って集合地で食べる。350円。

車中で「グリーン車の子供」を読むと、やはり「こだま」で熱海に停車するというその話であった。

同じく車中で、井伏鱒二『文士の風貌』福武文庫ISBN:4828832726いたら、藤原審爾「秋津温泉」についての文章があり、縁だな、と思った。旅先での購書は、普段なら買わないものでも、何かの縁だと買うこともあるのだが、このように*2文字通りの縁があると、嬉しいものだ。

*1:旺文社文庫内田百間など。

*2:一昨晩、奥津温泉に泊まった。