安岡正篤

塩田潮『安岡正篤 昭和の教祖』文春文庫ISBN:4167516020、ちょっと手に取ってみる。双葉山「木鷄」のことは出ていないが、細木数子のことは「老いらくの恋」の章でとりあげられている。
この本が出たのは1991年(文庫化は1994年)だが、現首相・小泉純一郎も安岡の影響下にあるだろうことを知ったのは、田中眞紀子外相に佐藤一齋「重職心得箇条」を勧めたということがあり*1、情報源は何だろうと思い、安岡正篤『重職心得箇条を読む』ISBN:4884743601に気付いた時だった。

終戦詔勅に関する「義命」という語についての論、あり。春秋左伝の成公八年に「以義成命」による語だという。たしかに『日本国語大辞典』にも『大漢和辞典』にもない。終戦当時の辞書には当然なかっただろう。

*1:2001年12月頃。NHKニュースで佐藤一斎国学者と紹介しているのに驚いてメモしたので日付が分かる。