これぞ端本

空は晴れたが出遅れた。15分ほどの遅刻で到着。やはり、まずは100円コーナー。


あまりにも重くなってしまった。発送が500円だというので、つい発送をお願いしてしまい、今、手許にあまり本がない。

今日買った最も高価な本は、内藤湖南東洋文化史』中公クラシックスISBN:4121600657 \800。

文庫本として現在入手しやすい書物と、〈日本の名著〉の『内藤湖南』からの再録は、最小限に止める。
というのが嬉しくて、新本で買おうかと思っていたもの。同じ中公クラシックス中野三敏校注『近世畸人伝』ISBN:4121600789、古本で見たら、即、買うはずだ(新本で買おうと思っているのだが、レジに持って行く元気が、ついくじけてしまうのです)。岩波文庫森銑三注と、平凡社東洋文庫の宗政五十緒注を、きっちり区別して取り込んで、新たな注を加えたもの。論文では従来の論と新しい論を区別するのは当たり前だけれど、注釈でもそれを行っている。このような形式で出版するのは結構面倒なのではないかと思うが、中野先生が「そうせよ」と中公にいい、中公の編集部がそれを是として、岩波と平凡社にも話をつけたのだろう。

次に高い本は、小林信彦荒木経惟『私説東京繁昌記』ちくま文庫ISBN:4480037225\450。読もうと思って。しかし、写真に見とれてしまう。1983年頃の東京。

林大・碧海純一編『法と日本語』有斐閣新書ISBN:4641089825\300。念の爲に持っておく本としては高い気もするが、買っておく。林四郎波多野完治・石井良助らも執筆。

買わなかった本、講談社文庫黄色帯の『徳川夢声自伝』三冊2000円。後で見たら、誰かが買っていた。

再び、百円コーナーに戻る。
手許にないので詳しく書けないが、多分『廿一大先覺記者傳』*だったと思うのだが、これの前半だけが百円コーナーにあった。面白そうなものだったので、後半がなかろうかと、近くの紙屑のようなところを見て行くが見当たらない。そのかわりに、『日本経済大典』の端本がゴロゴロ転がっている。江戸時代文献の活字化である。表紙がないなど、かなり状態は悪いが別に構わない。纏めてみると8冊になった。結局、「先覚記者伝」の残りは見当たらず。

13:00前に会場を後にし、職場を目指す。

明日の四天王寺は行けない。明後日行きたいが、先立つものが……