図書館めぐり

書物奉行さんへトラックバック
すでにご存じかもしれませんが、福岡隆『日本速記事始』*岩波新書から。

 綱紀は、毎朝早く弁当を二つ持っては下宿を出て、まず三番町の塙保己一図書館に行き、次には、お茶の水の聖堂横にある教育博物館*1へ回り、ここで昼の弁当をたべて、上野の図書館へ行き、さらに浅草蔵前の千代田文庫へ行き、そこで夕食を済ませ、日本橋通りから銀座を抜けて帰るという、いわば宮城一周コースを毎日繰り返した。(p41)
「綱紀」は田鎖綱紀。明治十三年頃のようです。この記事が何に依っているのかは分かりませんが、書きとめておきます。