武藤康史と山田忠雄

本棚に、角川文庫の『読書の快楽』ISBN:4041635020『短篇小説の快楽』ISBN:4041635098たので、yomunelさんの3/31武藤康史がこの中に書いている、とあったのを思い出しながら手に取った。

武藤康史が載っているのは『短篇小説の快楽』の方で、「旅の短篇小説ベスト50」を見てみると、その中に、山田孝雄『櫻史』ISBN:4061589164、その中で、山田忠雄の付した現代語訳を褒めていた。
『短篇小説の快楽』が出たのは1991年。


武藤康史『明解物語』ISBN:4385359199 p386によれば、『新・読書の快楽』(角川文庫 1989.9 ISBN:4041635063)の「ラヴ・ロマンス(日本篇)」に、『新明解国語辞典』の「恋愛」について書いているとのこと。『新・読書の快楽』、もってた様な気がするが見当たらない。
また、『明解物語』p371によれば、武藤康史山田忠雄に初めて会ったのが、『新・読書の快楽』の出た1989年9月とのこと。


また、「旅の短篇小説ベスト50」には清岡卓行「ある濁音」(『邯鄲の庭で』講談社所収)もあって、「大連」「だいれん」「たいれん」の話*1

ついでに新明解受容史

ついでに、
http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20050622/1119378396
に書いた、新明解受容史の件を思い出しておくと、呉智英『読書家の新技術』をあげておくべきだった。手許には1987年10.20刊の朝日文庫ISBN:4022604697、親本は1982年にJICCから出たようだ(bk1)。文庫版では、p230-238が「辞書・事典」で、p232に新明解の「おやがめ」が載せられている。

*1:そういえば、どこかでハルピン、ハルビンの話もあったのを思い出す。