著作権の戦時加算は、多くの場合、五月下旬に切れる。3794日が、10年と五ヶ月弱だからだ。
今年は、1945年没のアンリ・マスペロの著作権が、敗戦国・日本で著作権ぎれ、となる。本国フランスでは、アメリカ同様、死後70年であり、あと10年近く続く。
このあたりは、「星の王子さま」で話題になったことと同様だ*1。ただ、私が目にしたのは、翻訳についてであって、フランス語の原文を日本のサイトに載せる、というようなことについてはどうなのだろう。
法律上は可能なはずだが、ちょっと勇気がいるな。フランス語のメールが来ても無視できなくなるし。
なお、中国は死後五十年で戦時加算もなく*2、去年出た訳本*は、著作権のないものとして扱われたのだろう。