今日の「言葉とがめ」は、カテゴリー本来の「人の言葉とがめをメモする」。


「飲んだら乗るな乗らせるな」という標語についての違和感の表明を聞いた。


「飲んだら乗らせるな」というのは、「私が飲んだら、他の人に運転させてはいけない」と言っているようで落ち着かないのだろう。確かに飲酒運転をした人がいた場合、宴会で同席していた人も同罪である、ということだそうだが、この標語は、Aさんは酒を飲まずに宴会に参加して車で帰ろうとしたら、Bさんが、@俺、飲んだから、お前を車に乗らせない」と言うことをすすめているようでもある。


「飲んでいるなら乗らせるな」ということであれば、飲んでいる状態である人を運転させてはいけないという意味にすんなり解釈できるのであるが。


標語というのは、少し引っかかりのある方が記憶に残っていいという面もあるだろう。「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」という標語も、当初は違和感を持たれていたものだ。