書言字考

私の持っている明和版から該当部分を、と思っていましたら、コメント欄にて、岐阜大の佐藤貴裕さんの「節用集を引こう」で、該当部分を含む書言字考を掲げてくださっているのを教えていただきました。。

邪祟(モノヽケ) −魅(同) 鬼疰(同)【出v津】 物怪(同)

http://www1.gifu-u.ac.jp/~satopy/syogen5_019.jpg

とあります。野暮を承知でこれを噛み砕くと、

邪祟(モノノケ)
邪魅(モノノケ)
鬼疰(モノノケ)【ツに出づ】
物怪(モノノケ)

ということです*1。「出v津」は、同じ「肢体門」の「ツ」の部を見ると、そこにも載っているよ、ということです。

鬼疰(ツキモノ) 邪魅(同) −祟(同)【出v毛】

http://www1.gifu-u.ac.jp/~satopy/syogen5_009.jpg

「モに出てる」と言っていますが、「物怪」は仲間はずれですね。

*1:ちなみに近くに見える「桃尻(モモジリ)」は、馬を乗るのに適さない尻、もしくは馬に乗るのを怖がる人(の尻)というような意味です。