懐中漢語字引大全

手持ち本のメモ。
近代デジタルライブラリーと比べて、見返し欠だが、これは破れたものか。
巻末の広告も4丁多い。「懐中日用便利」「公私便利」「懐中二書便利」「便利以呂波字引」「懐中三書便利」「刑法」「治罪法」「刑法治罪法合巻」「木材尺〆仕出便覧」「算学問題集」「小学生徒心得」「懐中漢語字引大全」

大館利一編輯
 懐中漢語字引大全 懐中本全壱冊 定価廿五銭
此の書は、官令御布告、及び新聞雑誌、或は諸家の雑書中より、最も解しがたき漢語を汎蒐し、これを以呂波字引とし、且つ往々その語の出処を挙げて*1、典故来歴を知らしめ、巻尾には、和字、略字、偽字、誤字などを附して、文字の紕謬*2を正したれば、乃ち小冊子と雖も、此の一本を懐にせば如何なる難語も通読理会せざるはなし。従来漢語解の書、陸続刊行ありと雖も、未だ如此簡便にして詳悉なるを見ず。請購求あって其の果して誣言にあらざるを知り玉はば幸甚と云こと爾り。
(原文、片仮名)

*1:漢籍の典拠。それほど多くは挙げてない。

*2:「紕」は言偏に作る