促音と長音

上記『地方別 方言語源辞典』を眺めていると、博多の所に「てれっーと」とあったが、これは「てれーっと」であろう。「促音+長音」の順序は、あまり出て来ないと思うが、電子組版時に、存疑が出たりはしないのだろうか。


九州の「はってく」に、『柳川方言恒河一撮』とあるのは『柳川方言恒河一撮』とあるべきものだろう*1。「恒河沙」はガンジス川の砂。よみも「えんかしゃ」ではなく、数字の桁でも知られるが「ごうがしゃ」が普通だろう。エンは「垣」などに引かれたか。

「洹河沙」に作るのは、著者だけではなく、仏典でもあることのようだ。
「洹」の読みは、「ヱン」があるので、これに従った読みということか。

*1:著者自筆本では「恒」も三水に作っているが。