定家仮名遣

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/279950/
短い中に「お」「を」がたくさん。

これは、定家が若い時代のものだ。後年のものとは、仮名の使い方が違う可能性がある。


「風の音」の「音」は、定家仮名遣では「をと」だけど*1、ここではどう書いてある? 「お」にも見えるが、「おぎ」の「お」とは違っており(「荻」が「お」になるのは定家仮名遣)、「越」を字母とするものだろうか。「おどろかす」「おとる」も同じ文字に見える。「おどろく」「おとる」は定家仮名遣でも「お」。


大野晋氏は、「越」を「お」の類としたが、小松英雄氏は、
http://ci.nii.ac.jp/naid/40001065817
で、「お」「を」が、中和する「越」としていたのを思い出す。


なお、

  • をみなへし
  • をく
  • をの

は、定家仮名遣に合致。


自分の不勉強と、字が読めないのを告白するようなことになっているが、とりあえず。


わかる方、ぜひ、ご教示を。

写真 定家仮名遣 (参考)契沖仮名遣い
をみなへし をみなへし をみなへし
をく をく おく
をの をの をの
越と をと おと
越どろかす おどろく おどろく
越とる おとる おとる
おぎ おぎ をぎ

ああ、ネットニュースから写真が消えた?

*1:行阿もだけど定家も。そして色葉字類抄も