姫路

姫路に3泊。昼間は働き通しで、姫路文学館の松本清張展が開いている時間に行くことは不可能であった。

3泊といっても1泊目は前泊で夜遅くについたのでなにもしない。

2日目に大通りに面した新古本系の店へ行き、文庫を2冊。うち1冊は新潮復刊。

3日目にアーケード内の古書店*1へ。店頭の2冊100円のコーナーに、ゴルゴ13など、さいとうたかをの本が並んでいるのを見て、小野正弘『オノマトペがあるから日本語は楽しい』平凡社新書を思い出した。ゴルゴ13が、ライターを「シュボッ」と鳴らすことについての考察が書いてあったものだ。ゴルゴの中で、「シュボッ」は意外に遅く登場するということだった。ゴルゴ以外の作品では如何なのだろうと思いながら『怪盗シュガー』というのを手に取ると、昭和48年の刊記のものだったので、これは結構古そうだと、1と2とを買うことにした(3はなかった)。なにせ2冊100円だ。


さて店内、3年前、2年半前、2年前に来た時には、手塚治虫漫画全集が何十冊も並んでいて目についたものだったが、今回は見あたらない。
大久保忠利氏の本と、寿岳章子『日本人の名前』、持ってるような気もするがと思いつつ、買う。500円+600円。

さて

『怪盗シュガー』でも、シュバ・シュボとライターに火が着いている。これは小野さんに報告した方がよいだろうかと思った。

しかし、帰宅後、小野さんの本を見てみると、ゴルゴ13におけるシュボッの初出は、1971年とのこと。シュバッは更に早く1969年に登場していると言うことだった。


この話題に限らず、面白い本です。

オノマトペがあるから日本語は楽しい―擬音語・擬態語の豊かな世界 (平凡社新書)

オノマトペがあるから日本語は楽しい―擬音語・擬態語の豊かな世界 (平凡社新書)

付記

小野さんは、「リイド社版のシリーズを第1巻から読み進めていった。」としていますが、図版には小学館の文字が。あるいは初出雑誌に遡ったのか、と思いましたが、小学館版のもあるんですね。文庫とか。