好みかも知れない
昨年末に読んだ、
- 作者: 竹内雄紀
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/11/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (12件) を見る
- 作者: 竹内雄紀
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2014/01/15
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
たぶん、ハルキ文庫を新本で買うのは、初めてだろうと思うのだが、それだけ、「悠木まどか」が面白かったと言うことだ。
さて、「オセロ●○」だが、とてもよかった。
ある時点で、この作品のある構造が分った気がした。「泣ける」というのは、このことか、と思い、心を整理して(心中で泣いて)、数時間おいて先を読んだ(仕事の都合もあったが)。
しかし、作者は、このあたりで気付く読者のことも想定していて、いろいろと突いてきた。
そういえば、この作品、叙述トリック的な部分もあるのだ。再読したくなるわけだ*1(真性の叙述トリックではないと思うので、これを書いてもネタ晴らしではないだろう)。
構造が分った気がしても大丈夫で、ちゃんと作者は、読者を楽しませながら(考えさせもしながら)、結末へと導いてくれる。
この作者は、別名義でノンフィクションなどを書いているらしいが、読んでみたい。いずれ、別名義が明されるのだろうか。